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鉄サプリメント編

女性にとくに大切な成分:鉄

鉄は欠乏しやすい栄養素として知られています。

「国民栄養調査」「日本人の食事摂取基準」によると、日本人女性の二人に一人が鉄の摂取不足とされています。
また、平成18年の厚生労働省国民健康・栄養調査報告の閉経前の日本人女性のフェリチン値の分布からみると、実に、閉経前女性の7割が鉄欠乏の状態であることも分かります。

特にダイエット中の女性、妊娠中の女性、また、女性に限らず、成長期のお子様、激しいスポーツをされる方は鉄の摂取量に注意が必要です。

鉄不足で起こるトラブル

鉄不足になると、次のようなトラブルが起こることが知られています。

●目の下のクマが取れない
●顔色が悪い
●慢性的な冷え性・肩こり
●だるい・疲れやすい
●階段を上るだけで動悸や息切れがする
●イライラ・神経過敏
●注意力散漫
●めまい
●微熱
●頭が痛い
●物忘れ、脳の働き低下
●うつ
●朝の目覚めが悪い
●爪が反る・もろくなる
●唇の端が切れる
●ダイエットしていてもなかなか効果がでない
●シャンプー時に毛が抜けやすい。

いかがでしょう?
思い当たるフシのある方も多いのではないでしょうか?

鉄の「重要」で「多彩」な働き

これらのトラブルは、鉄の大切な働きである「赤血球の生成」と「エネルギー生産」に関係しています。

鉄が不足して赤血球の生成が妨げられると、体内は酸欠状態になり、めまい、息切れ、動悸に加え、疲れ、倦怠感、脱力感などの、いわゆる貧血の症状が起こります。

また、鉄はエネルギーを生み出す体の中の回路(電子伝達系)において、必須の酵素(チトクローム酵素)の活性に深く関わっています。
鉄が足りないと、エネルギー生産が十分に行われないために、倦怠感、脱力感、うつ、その他、不定愁訴の原因になると考えられています。

そのほかにも、鉄は、活性酸素の一つである過酸化水素を分解するカタラーゼやグルタチオンペルオキシターゼなどの酵素の成分となったり、コラーゲン生成、免疫機能の維持、タンパク質代謝などに働いています。

鉄サプリメントは必要ない!?

弊社は医療機関に、サプリメントをお届けするメーカーです。
サプリメントは、先生の治療のサポートに使って頂くものと考えております。

先生方は、医薬品の鉄剤をいくつもお持ちです。
しかも、「鉄欠乏性貧血」と診断名が付けば、患者様は保険適用で安く鉄剤を入手することができ、ハッピーです。

そのため、鉄のサプリメントにおいては、医療機関での需要はないと思っていました。

しかし、とある婦人科ドクターから次の様な相談を受け、鉄サプリメントの開発のスイッチが入ったのです。

先生からの相談

先生から頂いた要望は、次の3つでした。

●鉄剤を飲んでもらうと、気分が悪くなったり、胃がムカムカする患者さんが多いんだよね。

▼よくよく調べてみると、鉄剤は大量に摂取すると約10%の方に副作用として、軽い腹痛、食欲低下、便秘あるいは軟便が起こることが分かりました。(この割合はもっと多いとの話もあります。)
医療機関で貧血と診断される場合には大量の鉄剤が処方されています。
また、いろいろ話を伺ってみると、鉄剤を処方されても、気分が悪くなるからと言って、先生にも言わず、勝手に飲まなくなっているケースが多いことも分かりました。


●気分の悪くなりにくいヘム鉄を紹介しようにも、世の中には良いヘム鉄が無いんだよね…。

▼確かに、市販品のヘム鉄サプリメントを調べてみると、パッケージに紛らわしい記載がしてあるものも多く、
例えば、実際に身体に摂れる鉄としての㎎数ではなく、原材料の㎎数が記載され、まるで量が多いと思わせるタイプのものや、ヘム鉄に非ヘム鉄も配合されていて実際の量ではないタイプのものなど、虚偽品のヘム鉄サプリメントが溢れているのが現実でした。
こうしたサプリメントは、実際の鉄の含有量が少ないことで、効果が体感できなかったり、ヘム鉄のつもりで摂取したところ、「非ヘム鉄」を摂取してしまうことで、摂取した患者さんが副作用で苦しむことになります。


●私が納得できるサプリメントがあるんだけど、値段が高くて患者さんが続けられないんだよね・・・。

▼先生がご評価されていたヘム鉄のサプリメントは、確かに効果が出るようなのですが、とにかく高額だったのだそうです。
サプリメントでは保険が効かないため、月に何万円もの出費を患者様にさせることが心苦しく、高品質で効果があり、なおかつ適度な価格のヘム鉄を作ってくれないか?とのご要望を頂きました。


そこで、弊社では、先生方が医薬品として処方することのできない「ヘム鉄」を原料に使い、鉄分をできるだけ多く配合した、安全性の高いサプリメントを作ることにしました。

鉄の原料の選定

ヘム鉄の構造(ポルフィリン(有機化合物)の中心に鉄があります。)

ここで、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」について、簡単にご紹介します。

サプリメントに使用できる鉄の原料には、非ヘム鉄(医薬品の鉄剤、野菜・穀物に含まれるタイプの鉄)と、ヘム鉄(動物性食品に含まれるタイプの鉄)があります。

非ヘム鉄原料は、ヘム鉄原料に比べると鉄の含有率が高いため、できるだけ多くの鉄分を、小さな粒にまとめるには有効な選択肢です。
しかし、「非ヘム鉄」は、食物繊維やフィチン酸、タンニンなどにより吸収阻害を受けやすいことに加え、細胞内に取り込む際に、3価の鉄イオンから2価の鉄イオンに変化させる必要があるので吸収が良くありません。

また、体内で2価の鉄イオンに変化する際に、消化管の内部でフリーラジカルが発生してしまうということにも注意が必要で、胃腸に対する副作用も知られています。
非ヘム鉄は、食品では、ひじき、のり、パセリなどに比較的多く含まれています。

一方、ヘム鉄原料は、非ヘム鉄原料に比べ、鉄の含有率は低いものの、5倍~10倍吸収率がよく、胃腸にも優しいというメリットがあります。ヘム鉄は、食品ではレバー、肉に多く含まれています。

鉄のサプリメントを作るにあたっての課題

「鉄」のサプリメントを作る際には、主な対象となる女性が飲みやすいような工夫が必要です。

たとえば、粒を小さめにすることや、一度に飲む粒数をできるだけ少なくすること。
また、貧血気味の女性には妊娠中の方も多く、匂いに敏感な方もおられるため、匂いが気にならないような工夫も必要です。もちろん、原料の安全性、品質に重点を置くのは、言うまでもありません。

また、量の面では成人女性の1日の必要量である10mg弱を補給することができるものを標準に考えるのが良いと考えました。
※貧血の治療目的では、もっと多くの量が必要かと思いますが、サプリメントメーカーとしては、厚生労働省の設定した推奨量の枠を超える表記はできません。

美味しそうなレバ刺しでも・・・

ちなみに、10㎎の鉄を補給するには、食べ物で言うと、

 ○ 豚レバー100g中 鉄:13 mg
 ○ 牛レバー100g中 鉄: 4 mg

必要になりますので、いくらレバー好きでも、
普通、食事だけで補うのは、なかなか大変でしょう。

原料選定の苦労話

さて、いざ、ヘム鉄のサプリメントを設計するにあたり、原材料の調査を始めたのですが、調査を始めてすぐにわかってきたことがあります。

ヘム鉄は、主に「ブタの赤血球」がおもな原料として利用されています。

ヘム鉄のような動物性の原料の場合、様々な安全性の検査(抗生物質、残留農薬、BSEなど)が不可欠なため、信頼できる原料を使おうとすると、どうしても高価な原料を選らばざるを得なくなります。

しかも、ヘム鉄の含有率は一般的に低く、最高の含有率でも2%。

一日に補給してもらいたい9mgを配合するためには、原材料(粉)として450mg必要となります。
450mgというのは、1粒にまとめようと思うと、小指の先ほどのアメリカサイズのカプセルになってしまい、女性にはとても飲むことができない大きさになります。


ヘム鉄を原料にする場合、小さな粒に、鉄を多く含有することは事実上不可能・・・。

そこで、弊社では、やや小さめのハードカプセル(2号サイズ)にヘム鉄の原料をパンパンに詰めるような設計にし、コストを度外視し、含有率が最高グレードの原料を用いて、できるだけ多くの鉄を、少ない粒数で摂取してもらうことを優先しました。

設計~試作の過程で、先生方からは、「造血には鉄以外にも、ビタミンB6、B12、葉酸などが必要だよ」との話も頂いていましたが、それらは、別途、マルチビタミンなどで摂取して頂くということにして、
とにかく、本物の純度の高いヘム鉄サプリメントを、利用しやすい価格で提供することにこだわりました。

シンプルイズベストです!

また、サプリメントの製造は、いつもの弊社のこだわりのとおり日本国内の厳選したGMP認定工場で行い、安全性を確保しています。

多くの女性の「元気」のために・・・

このようにして、少ない粒でも鉄の含有率が多く、信頼できる材料を使って、信頼できる工場・工程で作られた、無理のない価格のヘム鉄のサプリメントが完成しました。

設計担当責任者も満足の自信作の一つです。

今後も、多くの女性の「元気」のために、役立つことを期待しています。