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マルチビタミン編

私たちの置かれた過酷な環境・・・

現代の日本に住む私たちは、豊かな食生活を楽しみ、「栄養失調」という言葉は死語になりつつあります。でも現実の食生活では、「糖質」「脂質」「タンパク質」など、カロリーのある栄養素を摂りすぎている一方、微量栄養素である「ビタミン・ミネラル」の摂取量が足りていない状況、つまり「栄養失調」とも言える状態です。

具体的には、
・環境悪化 (排気ガス、大気汚染等)
・ストレス社会
・タバコ、お酒
・食品添加物
・医薬品の副作用
・病気
・重金属汚染
・放射能
などの影響によって、ビタミン・ミネラルの消費量は高まり、

・効率性重視の製法、過度の加工で食品の栄養素が激減
・野菜そのものの栄養が減っている
・精白された穀類が主食になっている
・ファーストフード、コンビニ弁当の利用
などの理由が重なり、ビタミン・ミネラルの摂取は、ますます困難になっているのが、現在、私たちを取り巻く環境です。このような環境に身を置き続けることで、栄養失調の状態は、さらに深刻になっていきます。

つまり、現代の私たちは、消費するビタミン・ミネラルは増えているのに摂取するビタミン・ミネラルは減っている。という、悪循環に陥っているのです。

地味だけど、一番大事なサプリメント

ビタミン・ミネラルは、体内のエネルギー生産、組織の再生、免疫機能などをスムーズに行う手助けをしているため、欠乏すると健康の維持が難しくなります。
たとえば、ビタミン・ミネラルが不足すると、摂り過ぎた「糖質」「脂質」「タンパク質」は、スムーズに分解することができなくなり、これらが体内に蓄積すると、糖尿病、肥満、アレルギー、がん、心臓病、脳卒中などの原因の一つになります。
また、なんとなく体調が悪い、最近太りやすくなった、風邪を引きやすい、お肌の調子が悪い。といったお悩みは、ビタミン・ミネラルが足りていないことが理由かもしれません。

不足しているビタミン・ミネラルは、普段の食事のバランスを整えることで補うことができれば言うことはありません。
しかし、現実的には難しいことはご存じのとおりです。

そんな場合には、サプリメントの活用も良い方法の一つです。
このような状況で必要とされるのは、ビタミン・ミネラルをバランス良く含んだ、「マルチビタミン」タイプのサプリメントです。

派手ではないけれど、着実に仕事をする縁の下の力持ち、それがマルチビタミンです。

≪図の説明≫
栄養のバランスをとり、健康のレベルを上げるために、誰もが最初に手に入れるべきサプリメントは、基本的な栄養素「ビタミン・ミネラル」がバランスよく配合された「マルチビタミン」タイプのベース(基礎)サプリメントです。
ビタミン・ミネラルは、人間が食べ物から手に入れなければ生きていくことのできない必須の栄養素です。
それ以外のオプションサプリメントは、基本を整えたうえで、必要な人だけが購入すればよいものです。

体を張った試験の結果、常識外れの配合に…

マルチビタミンの基本配合が決まったのは、今から約10年前。

単に不足している栄養素を補うだけ(欠乏症を防ぐだけ)にとどまらず、積極的に栄養素を補給して、健康のレベルを上げることを目的とした設計を目指しました。

当時の関連会社には、遺伝子の損傷度を測定(8-OHdG)することのできる研究施設があったため、新しい配合を設計しては、「試作、試飲、採血、結果判定」のサイクルを何度も繰り返しました。
飲用試験を行う際には、社員約200名を対象とし、遺伝子の損傷度の改善や、血中のビタミン濃度が上がっていることを確認しました。

これらの試行錯誤の末、日本人の食生活に配慮し、12種類のビタミンと5種類のミネラルをはじめ、合計21種類の栄養成分を高配合量で組み合わせた、マルチビタミンの基本配合が出来上がったのです。

この配合は、当時、日本国内で一般的に販売されていたマルチビタミンのサプリメントに比べると、ビタミンB1の量で、約50倍。ビタミンEでは約16倍など、従来の日本の基準からは常識外れの配合量となっていたのでした。
※もちろん、各成分の摂取上限や安全性も確認しながら設計したので、過剰症の心配はありません。

苦労した原材料集め… 原価は上がり、粒数はますます増加

配合量が決まれば、販売にむけて次のステップは原料選択です。

サプリメントは、毎日、食事の補助として利用するものなので、医薬品と同じような化学合成の原料を使うのではなく、できるだけ食品に近く、ずっと飲み続けても安全な原料を選ぶという使命のもと、世界中から原材料を探すことになりました。

一つのビタミンの原材料においても、数種類のメーカーがあり、濃度や原産地が違うものを含めると、本当に多くの原料の候補があります。
しかし、その中で、弊社の基準に合うものを厳選していくと、日本国内で使用しているのは私たちだけ…?などといった珍しい原料もいくつか出てきました。

しかも、私たちが目指すのは、1日に飲む粒数は最低限の量。でも、配合量は多くしたい。この相反する条件を満たすには、原材料に占める栄養素の含有率はできるだけ高くなければなりません。
通常、同じ原料の場合、有効成分の濃度によっていくつかグレードが分かれているものがありますが、濃度が濃い方が価格が高くなります。
また、同じ原料でも、中国産よりは、アメリカ産、ドイツ産、日本産の方が、安全性も高いですが、価格も高いのが一般的です。

このように、原材料の濃度や原産地にもこだわっていくと、原料価格はさらに上がっていきます。

弊社が好んで使用している天然由来原料は、価格が高い割に、栄養素の含有率が低いという、設計者としては「ありがたくない」原料です。

例えば、、ビタミンCを100mg配合したい場合、合成のアスコルビン酸(ビタミンC)を使用すれば、100mgの粉末ですむところ、天然由来の原料である「アセロラ果汁」を使う場合、その5倍の500mgの粉末が必要となります。
しかも、キロ当たりの原料価格は、合成と天然では10倍以上の開きがあり、かつ、使用量も5倍となれば、ビタミンC100mg当たりの単価は、50倍以上にもなってしまいます。

このような感じで、17種類のビタミン・ミネラルを組んでいくので、価格も、1日に摂取する粒数もどんどんと増えていきます。

工場も悲鳴! 「前代未聞のサプリメントですよ…」

しかし、このような設計を指示された工場はもっと大変です。

私たちの要求は、さらに続きます…
・添加物は最低限!添加物を使うくらいなら、その分栄養素がもっと入りますよね?
・形になるかならないか、ギリギリのところで作ってください!
・限界に挑戦してください。 

弊社がこのような要望を出すので、工場の開発担当者から特別な目で見られることになりました。

生産工場としては、添加物が多めに配合されている方が原料のロスも少なく、技術力が高くなくても製品として形になるので、できる限り添加物を多く使った「余裕をもった設計」にしたいのです。

「こんな配合では粒が固まりません。」
「1日に何粒飲ませることになるか分かりますか?」
「原料価格だけで、●●円になってしまいますが、これで売れるんですか?」
「この配合では、一年間通して、安定的に作れる保証はありませんよ」
など、生産現場としては当然の意見が次々と出てきます。
時には、担当者がキレ気味になる時も…。

サプリメントを多く作っている工場としても、私たちの要望や設計は前代未聞とのこと。

語りつくせないほどの紆余曲折の末、ようやく形になったのが現在のマルチビタミンです。

最後に、苦労を共にした工場の担当者M氏が一言、
「えっ!!このサプリメントを6,825円で売っちゃうんですか??普通、このくらいのサプリメントなら3万円位で販売するものですよ。」
と、最後には価格の指導までして頂きました(笑)

結局、M氏の言葉を振り切り、1カ月分、6,825円というマルチビタミンが出来上がったのでした。

たび重なるバージョンアップ

このように、難産の末に生まれたマルチビタミンですが、すでに3度のバージョンアップを行っています。

・第1回目(2008年2月) : 
ナイアシンを新配合。ラベルデザインも一新

・第2回目(2009年7月) : 
サプリメントを固める添加物を、「乳糖」から「還元麦芽糖水飴」に変更※

※「乳糖」は、サプリメントを固めるために一般的に使われている素材ですが、一部の方で、お腹がゴロゴロしたり、膨満感、下痢等の不快な症状が出ることがありました。(乳糖不耐症)
このバージョンアップで、「乳糖」に変えて「還元麦芽糖水飴」を使用することで、乳糖不耐症の方や、乳にアレルギーのある方でも安心してお召し上がりいただくことができるようになりました。

・第3回目(2010年7月) :
最新の知見に基づいて、配合量の一部見直し。

○ビタミンDの摂取が、骨粗しょう症の他、うつ病、がん、自己免疫疾患、感染症、筋肉量の減少など様々な病気に対してプラスに働く。 
→ ビタミンDを増量
○長寿遺伝子、長寿遺伝子関連タンパク質の活性化に、補酵素NAD(ニコチン・アデニン・
 ジヌクレオチド)が重要な役割を果たしていることが分かってきた。このためNADの主要な部品であるナイアシン(ビタミンB3)の働きに期待が集まっている。
→ ナイアシンをさらに増量
○ベータカロテンの長期大量摂取は、喫煙者の死亡率、発がん率を上げる可能性がある。
 → ベータカロテンを減量
○日本人は、食生活から十分な量のセレンを摂取している。
 → セレンを減量


上記のように、毎年、バージョンアップを行っています。

包材手配の担当者からは、作ったラベルが無駄になる!との意見も出るのですが、せっかく良い情報を仕入れ、お客様に届けることができる状態なのに、包材ロスのために発売を遅らせたくない!との社長の一声で、次々とバージョンアップが図られていきます・・・

成分分析にお金が掛かる

サプリメントの品質を保つ上で、製品に設計通りの栄養素が配合されているのか?を確認することは、とても大切です。
なぜなら、サプリメントの製造工程で高温や高圧にさらされる場合もあり、ビタミンの変性に対して配慮や知識が足りない工場では、実際に製造してみたら、ほとんど栄養素が無くなっていた。という笑えないケースもあるからです。

そのため、弊社では、実際の商品を用いて、第3者機関でビタミンやミネラルの成分分析を行い、最終製品に設計通りの栄養素が配合されているかどうかをチェックします。

成分分析は、栄養素によって価格が異なりますが、1項目当たり1~3万円の費用がかかります。
ヘム鉄やビタミンDなど、単品の栄養素を配合したサプリメントであれば、分析にかかる費用も安く済むのですが、合計21品目もの栄養素を配合しているマルチビタミンともなると、上記の金額の21倍にもなるので大変です。

サプリメントにも鮮度がある

サプリメントも工業製品と同じく、一度に大量に作ることで製造単価を下げることができます。
しかし、サプリメントに含まれる栄養素は、時間とともに劣化するものもあるため、製造直後と、1年後、2年後のモノを比較すると、時間が経ったものでは弊社が設計した性能が出ていない可能性があります。

そのため、1年分を一度に作るのではなく、常にできるだけ新鮮なものをお届けできるタイミングで製造を行っています。