男性ホルモンの働き


前回のブログでは、いわゆる男性更年期と言われるLOH症候群についてまとめましたサゲサゲ↓

LOH症候群で悩んでいませんか?


女性の更年期は女性ホルモンが関わっていますが、男性の更年期には男性ホルモンが関わっています。
それでは、男性ホルモンとは何かご存知ですかはてなマーク今回は、「男性ホルモンとはどんなものなのか」について簡単にご紹介しますpoint_up


●男性ホルモンとは
男性ホルモンは「アンドロゲン」とも呼ばれ、女性ホルモンなどと同様にコレステロールをもとにして作られるステロイドホルモンですbulb

男性生殖器の発育や機能を促進し、二次性徴を発現させる作用を持つ物質で、テストステロン、アンドロステンジオン、アンドロステンジオール、ジヒドロテストステロン、ジヒドロエピアンドロステロン(DHEA)などがありますが、代表的な3種類をご紹介しますサゲサゲ↓

・テストステロン
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主に精巣で作られ、アンドロゲン作用が強い代表的な男性ホルモンです。

血液中血のテストステロンの大部分が性ホルモン結合タンパク(SHBG)アルブミンと結合しており、遊離テストステロンはごくわずかですが、アルブミン結合型はアルブミンとの結合がとれやすいので、アルブミン結合型と遊離型のテストステロンを合わせて「生物的活性テストステロン」と呼びます。

一方、唾液中歯科のテストステロンは細胞内に入った遊離テストステロン量を示すため、唾液中のテストステロン量を測った方がどれだけ細胞に取り込まれて働いているのかが正確に分かると言われていますキラキラ
※唾液中のテストステロン濃度の測定は保険適用外です

働きとしては、精巣中のライディッヒ(leyding)細胞で合成されたテストステロンはセルトリ(sertoli)細胞に働きかけて精子形成を促進するだけでなく、全身の細胞に及び、思春期での二次性徴男性らしい骨格・体格になる、外生殖器の発育ひげが生える声がわり など)の変化や薄毛性欲集中力認知力骨や筋肉の維持などにはテストステロンが関わっていると言われていますびっくり

また、男性を特徴付ける匂い(フェロモン)のひとつであるアンドロステノンはテストステロンから作られますが、特に排卵期の女性はこの香りで男性をより魅力的に感じる可能性があるようですドキドキ

ちなみに、人の性器は受精後7~14週の間に作られますが、その時期のホルモンの影響は性同一性障害に関わると考えられていますびっくり

この期間、男児(染色体XY)の場合には、精巣でテストステロンを産生し(テストステロンシャワー)て正常な男性器が作られますが、もしこの時期に女性ホルモンにさらされると男性器の形成に異変をもたらして女性化し、女児(染色体XX)の場合には、女性ホルモンの分泌が抑えられてしまうと男性化してしまうと考えられますscream

・ジヒドロテストステロン(DHT)
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テストステロンをもとに、多くは精巣外の細胞で作られ、脳や精上皮、前立せん、毛嚢などに受容体がありますbulb

効果はテストステロンの3~5倍程度あり、薄毛や前立腺肥大の原因であると考えられ、悪玉男性ホルモンと呼ばれることがありますドクロ

しかし、男性機能や認知機能などの維持には欠かせないため、薄毛対策と言ってDHTを減らすような薬やサプリメントを長期間服用すると、認知症になりやすくなったり、精子数や性欲の減少ダウン、女性化してしまうなどの心配もあるようですショック!

・デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)
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主に副腎皮質や肝臓、精巣で合成され、大部分は硫酸抱合体(DHEA-S)として血液中にに分泌されています。

DHEAは弱いアンドロゲン作用を持ちますが、テストステロンとエストラジオール(女性ホルモン)の前駆物質であるため、アンドロゲン前駆体といってもいいかもしれません。

オメガ3系脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)と間違われる方がたまにいらっしゃいますが、DHEAとDHAは全く別の物質ですビックリマーク

実は、男性ホルモンは女性にも分泌されており、男性だけでなく女性の認知症やロコモティブシンドローム、寝たきりなどにも関わっていることが分かってきていますbulb

今後、男性ホルモンにも注目したいですねにこにこ音譜

 

(さ)

 

<参考>
・イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書29版
・独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報
・認知科学研究 室蘭認知科学研究会No. 2, pp. 1-17, 2003.
・京府医大誌 119(6),417~423,2010
・鳥取大学医学部N教授 handle name Haruakiのページ(http://www.ninomiya.med.tottori-u.ac.jp/homepage/REP1.html)
・筑波大学のホームページ

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