「スルフォラファン」が血糖値を下げる??


以前、当社のブログで「スルフォラファン」についてご紹介させていただきました。
⇒(スルフォラファンって何?

今回は、この「スルフォラファン」に関する最新の研究結果について、ご紹介いたします。

 

●スルフォラファンが血糖値を下げる?!

スルフォラファン(Sulforaphane, SFN)はブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の植物に微量含まれるフィトケミカルの一種であり、がん抑制作用、抗酸化作用、肝機能向上、高血圧および心臓病の予防効果、化学物質などの解毒作用などが期待できるといわれています。

今回は、スウェーデンのイェーテボリ大学の助教授であるアンデルス ローゼンガレン氏らがルンド大学糖尿病センターと共同で行った研究で
「スルフォラファンを濃縮したエキス*を摂取した2型糖尿病患者は、血糖コントロールが改善する」ことが明らかになりました。
(*ブロッコリー4-5㎏で1日用量としたもの)

スルフォラファンは、Nrf2と呼ばれる酸化ストレス応答などの生体防御で中心的な役割を果たしている転写因子を活性化する働きがあります キラキラ
(詳細は、前回のブログをご覧下さい。)

スルフォラファン(大阪市立大学サイトより引用)

今回の研究では、そのNrf2の活性化により、糖新生に関わる重要な酵素(G6Pase)の発現を抑制し、血糖値の上昇を抑えるという機序が明らかになりました。

また、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞は酸化ストレスにより強く障害されますが、Nrf2がその酸化を抑制し、酸化ストレスから膵β細胞を防御する作用があることも報告されています。

2型糖尿病患者の中には、インスリン分泌の量やタイミングの問題よりも、肝臓からの糖新生が問題で高血糖(特に空腹時高血糖)をきたしている方がいます。

そういった方に対して、第一選択として処方されることが多い薬剤として「メトホルミン」があります。
メトホルミンは、単剤では低血糖や体重増加を起こしにくいと言われていますが、胃腸症状を伴ったり、肝臓や腎臓の機能が低下していると慎重に投与しなくてはいけない、という点がありました。

しかしスルフォラファンは、そういった副作用がより緩やかであることも今回の研究で確認されています。

●血糖降下作用は、スルフォラファンだけのもの?

今回は、ブロッコリーに含まれているスルフォラファンの血糖コントロールに対する有用性についてみてきましたが、薬剤に比べ副作用の心配の少ない食品成分中にも、このような有効成分のあることが改めて明らかになってきました。

だからといって、そればかり食べるのではなく、ビタミンやミネラル、食物繊維など基本となる栄養成分を摂取することが大切です ニコニコ

以下に、血糖値に関わる栄養素をご紹介いたします。

糖質の代謝などに影響するビタミンやミネラルが不足すると、代謝がうまくいかないことで、疲れやすい、だるいといった症状や血糖値が下がりにくいなどの状態が引き起こされることがあります。

また、食物繊維は食後の急激な血糖上昇を抑えたり、余分な糖分を排泄してくれる働きも期待できます。

そういった栄養素を摂るためにお勧めしたいのは、旬の食材(魚、野菜、果物、海藻類、きのこ類、種実類など)を積極的に摂取することです ウインク​​​​​​​

加工食品などの頻度を見直し、1食に1品からでも、旬の食材を使ったおかずを取り入れることを意識することで、様々な栄養素を摂取することができます 星​​​​​​​

忙しく食事に外食や中食の利用が多い方や、毎日の食事の準備が困難な方は、不足を補う目的でサプリメントなどの機能性食品を利用されるのも良いと思います ニコニコ​​​​​​​

(あ)

Lund University Broccoli in focus when new substance against diabetes has been identified (http://www.lunduniversity.lu.se/article/broccoli-in-focus-when-new-substance-against-diabetes-has-been-identified
Science Translational Medicine  14 Jun 2017 (http://stm.sciencemag.org/content/9/394/eaah4477
大阪市立大学 天然由来成分を介助因子とする抗菌活性の増幅効果 (https://shingi.jst.go.jp/past_abst/abst/p/13/1333/osaka_2-5.pdf
東北大学大学院医学系研究科 Nrf2の代謝制御機構の解析 (http://www.dmbc.med.tohoku.ac.jp/cgi-bin/project17/view.cgi
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 Nrf2転写因子による炎症抑制メカニズムを解明 (http://www.amed.go.jp/news/release_20160523-02.html
国立研究開発法人 予防研究グループ カルシウムとビタミンD摂取量と糖尿病との関連について (http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/384.html
日衛誌 クロムはヒトの栄養にとって必須の微量元素だろうか? (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/67/4/67_485/_pdf
健康食品・サプリメント[成分]のすべて2017 ナチュラルメディシン・データベース