ビタミンDにはどんな種類があるのか?


近年、ビタミンDに対する様々な効果が期待され、ブログ内でもビタミンDの有効性について取り上げることが多くあります。

一方で、
サプリメントに含まれるビタミンDと医薬品のビタミンDには違いがあるの?
食事に含まれるビタミンDとサプリメントのビタミンDは同じ?
といった質問をいただく機会が少なからずあります。

そこで今回は、『ビタミンDにはどんな種類があるのか?』についてまとめたいと思います💡

口から摂るビタミンDの種類

ビタミンD2とビタミンD3

天然に存在するビタミンDは、植物性食品(キノコ類)に含まれるビタミン D2(エルゴカルシフェロール)と動物性食品(魚類や卵類など)に含まれるビタミン D3(コレカルシフェロール)に分類されます。
ビタミンD2とビタミンD3は体内で同様に代謝されるため、日本人の食事摂取基準2015年版では両者を区別せず、単に「ビタミンD」としてビタミンD2とビタミンD3の合計量で表されています。

サプリメントは食品に分類されるため、配合されるビタミンDは天然に存在するビタミンD2かビタミンD3のどちらかです。
なお、ビタミンD2とビタミンD3は体内での代謝には変わりがないと言われていますが、ヒトの体内ではビタミンD3の形で使われるため、サプリメントなどで摂る場合にはビタミンD3の形の方が効率が良いという意見もあります。

活性型ビタミンD3

口から摂るビタミンDには医薬品のビタミンDもあります。
医薬品のビタミンDは活性型ビタミンD3とも呼ばれ、口から摂ったビタミンDが体内で代謝されて活性化されたものと同じ形をしており、天然のビタミンDとは区別します。
活性型はごく少量で効果が発揮されるため、天然のビタミンDと比較すると摂取量は1/100~1/50程度です。
活性型ビタミンD3は医薬品成分であり、サプリメントの原料には用いることができません。

体内でのビタミンDの種類

ヒトは、食べ物由来のビタミンDの他、体内でビタミンDを作り出すことができます。

皮膚中のコレステロール(7-デヒドロコレステロール)が紫外線に当たるとプレビタミンD3が生成されます。
その後、プレビタミンD3は体温によって食事由来のビタミンD3と同じ形に変換し、血液を通って肝臓に運ばれ25(OH)D3になります。
食事由来のビタミンDは小腸で吸収されてリンパ管を経て肝臓に運ばれ、同様に代謝されます。
25(OH)D3は血液を通って腎臓に運ばれ、活性化ビタミンD31,25(OH)2D3または24,25(OH)2D3 ]に代謝されて働きます。

活性型ビタミンD3の働きは、血液中のカルシウムやリン酸の恒常性の維持です。この他、遺伝子発現にも関わり、アレルギーやがん対策といった免疫機能の調節が注目されています👀

なお、活性型ビタミンD3製剤を服用している際に血液検査で血中の活性型ビタミンD3(1,25(OH)2D3)濃度を測定することがありますが、その濃度はほぼ一定に保たれているため、体内にビタミンDが足りているのかという判断ができません😱
そこで体内のビタミンD濃度を反映するものとして、25(OH)D3が用いられています。
もし、25(OH)D3の濃度が20ng/ml未満の場合には、ビタミンDが不足していると考えられます。

ヘルシーパスで行ったヒト試験

ヘルシーパスでは、2012年に社内ボランティアによるビタミンDの摂取試験を行っています。

ビタミンD摂取における血中のビタミンD濃度の変化

①試験食
1粒当りビタミンD3(羊毛由来)を1,000IU(25μg)、亜麻仁油を140mg(αリノレン酸として77mg)含有しているサプリメント。

②被験者
ヘルシーパス社員12 名(男性:7名 女性:5名)で、初期ビタミンD[25(OH)D3]値は平均36.4ng/ml

③試験方法
オープン試験
摂取量は1,000IU(1日1粒)および5,000IU(1日5粒)、2群6名ずつとし、初期ビタミンD 濃度が等しくなるように群分けを行い、9~10月にかけての4週間摂取した。

④結果
1,000IU摂取群36.3(ng/mL)から46.3(ng/mL)へ、5,000IU 摂取群36.5(ng/mL)から61.5(ng/mL)へと、それぞれ有意に増加した。
また、摂取前後における血中濃度変化量は1,000IUに比べ5,000IUが有意に増加した。

⑤まとめ
ビタミンD3の摂取は、1日1,000IUで有意に増加し、5,000IU摂取しても血中濃度は1,000IU摂取の増加量の5倍には増加しないことが分かった。

まとめ

以上のことより、サプリメントなどでビタミンD3を毎日1,000IU(25μg)摂ることで体内のビタミンD濃度を増やすことが期待できます。

血液中のビタミンD[25(OH)D3]を測定するのが難しい場合には、この結果を目安にビタミンDを摂っていただいても良いかもしれません。

最近では、紫外線対策をを徹底していたり、昼夜逆転した生活などのために太陽光(紫外線)に当たらず、ビタミンDが不足している人が多いと言われています。
骨の健康や免疫機能の維持、増進のためにも、ビタミンDは不足のないようにしたいものです😀

紫外線に当たっていない人は、きのこ類魚類卵類などを積極的に摂りましょう🍄🐟🥚

(管理栄養士 さ)

日本人の食事摂取基準2015年版
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報
 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail221.html
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト
 http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/17.html
ビタミンの辞典(朝倉書店)
㈱ファルコバイオシステムズ サイト

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