
ジャンクフードなどの超加工食品の消費は、世界的に拡大しています🌏🍔🍱
超加工食品は必ずしも「食べてはいけないもの」というわけではありませんが、過剰な摂取はメンタルの不調につながる可能性を示唆した論文も出ています。
今回は「超加工食品の摂取とメンタルヘルス不調」について紹介します!
超加工食品とは
米国糖尿病学会(ADA)によると、
超加工食品とは「糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。硬化油・添加糖・香味料・乳化剤・保存料など添加物を加え、工業的な過程を経て作られる、常温で保存できたり、日持ちを良くしてある食品」と定義しているようです。
超加工食品の多くは栄養価が低く、高カロリーで塩分や脂質の過剰摂取につながります😖💦
食べ過ぎると、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病のリスクが上昇すると考えられます。
超加工食品の摂取とメンタルヘルス不調
超加工食品は、便利・低コスト・すぐに食べられることから、米国の加工食品の 70% 以上が超加工食品に分類されているようです。
超加工食品の摂取とうつ病に関するいくつかの論文がありますが、不安や精神的に不健康な日など、精神衛生上の有害症状に関するデータはまばらです。
この研究記事では、米国人口の全国的な代表的なサンプルを調査し、超加工食品の大量消費がメンタルヘルスに影響を与えるかどうかを調べました。
方法
米国全国国民健康・栄養調査のデータから、18歳以上の成人 10,359 人を対象に、抑うつ症状の報告数、精神的に不健康な日数、不安を感じる日数を調べ、超加工食品の摂取量との関連を評価しました。
参加者は
超加工食品0~19 %摂取群( 305名)
20~39%摂取群(1860名)
40~59 %摂取群( 4023名)
60~79 %摂取群( 3286名)
80%摂取群(885名)の5群に分けられました。
結果
最も超加工食品を摂取していた群では、最も摂取量が少なかった群に比べて、抑うつ症状の報告数、精神的に不健康な日数と不安を感じる日数が有意に多いことがわかりました。
Eric M Hecht et al.,Public Health Nutrition p1-10 28 June 2022 図1を筆者一部修正
研究グループによると、この調査結果は米国だけでなく、同様の超加工食品の摂取量を持つ日本(西側諸国)にも当てはまると考えています👀🇯🇵
コロナ禍で超加工食品の利用率はさらに増加しているため、今後は食事ガイドラインの改訂や、超加工食品のパッケージラベルの変更、販売制限などが必要ではないかと言われています💦
まとめ
超加工食品は生活習慣病だけでなく、メンタルヘルスとも関係が示唆されている論文を紹介しましたが、
超加工食品は必ずしも「食べてはいけないもの」というわけではありません!
手作りや原材料を確認することで摂取を我慢しなくても良い可能性があります。
この記事を見て、基本は自分で調理を行い、時々は力を抜いて、信頼できるレストランやお惣菜を活用するといった少し「ゆるめの調理習慣」が身につくといいなと思います🍴😋
ゆーみん
管理栄養士