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チュアブルビタミンC ‐ 商品開発ストーリー


歯医者さんから、治療に役立てるために開発を依頼された、噛んで食べるビタミンCサプリメントが「チュアブルビタミンC」です。


開発のきっかけ

開発の始まりは、2010年の冬。

とある歯科の先生より、歯科治療のあと、口腔内の環境を整えるために噛んで食べるタイプのビタミンCが欲しいとの要望をいただきました。

具体的な要望は、次の通りです。
先生からのご要望
  1. 水溶性の抗酸化物質であり、コラーゲン組織の生成に必須の栄養素でもあるビタミンCを、歯周病治療の際に発生する活性酸素対策のために、口腔内に補給したい。

  2. 普通のサプリメントのように、飲み込んでしまうと上記の目的が果たせないため、チュアブル(噛んで食べる)タイプが良い。

  3. 美味しく食べてもらいたい。かつ、ビタミンCはある程度の量は入れてほしい。
    ビタミンCは刺激的な酸味を持ち、美味しいものではないため、患者さんに快く食べてもらうために甘みや風味を加える必要がある。

  4. 市販されているビタミンCタブレットは大量の砂糖と人工香料を使って美味しく仕上げているものが多いが、歯科治療で使うことを考えるとそれらと同じものはダメ。甘みは虫歯になりにくいキシリトールを使用し、香料の使用は最小限に抑えたい。
今回は、栄養素同士のバランスだけではなく、「味」も重要になってくるため、いつも以上に難しいことが予測されました。

打錠品(タブレット・チュアブル)にするための工夫

砂場の砂をイメージしていただければわかりますが、一般的に、粉を混ぜて固めただけではうまく錠剤にはならないため、打錠品(タブレット・チュアブル)を製造するためには粉同士をつなぎとめる役割を果たす、「糖(結着剤)」の使用が不可欠です。

結着剤として使用できる「糖」は数種類ありますが、今回、その中から使用するものを選ぶにあたっては以下の条件がありました。

  • 虫歯菌のエサになりにくいもの
  • 日本人で遺伝的に合わない人が多い「乳糖」は使用しない

上記の条件に当てはまる糖を捜索し、最適なものとして「ソルビトール」を選びました。

※ソルビトール はグルコースを還元し、アルデヒド基をヒドロキシ基に変換して得られる糖アルコールの一種。海藻類や果実類(梨、リンゴ、プルーンなど)に比較的多量に含まれている天然の糖アルコール。厚生労働省が安全性を評価して使用を認めている指定添加物。
※打錠品(チュアブル・タブレット)を適度な硬さにするため、通常のソルビトールではなく、粒表面に特殊な製法によりスパイク状の突起を設け、打圧によりソルビトール同士が合わさると互いに引っ掛かり崩れにくくなるという、特殊なソルビトール原料を使用しました。

また、打錠品(タブレット・チュアブル)では、ハードカプセルのサプリメントと比較すると、添加物の量は増えてしまいがちです。それでも、当社では、必要最低限の量で、かつ、安全なものを選んでいます。

■結晶セルロース:粉末の流動性確保(粉が均一に流れやすくなります)
■微粒二酸化ケイ素:滑沢剤(打錠機の杵・臼への貼り付きを防ぎ、きれいな錠剤で排出しやすくなります)
■ステアリン酸カルシウム:滑沢剤
■HPC:粉末同士の固結防止(セルロース同様、粉の流れを均一に保ちます)

なお、今回の条件の下では、医薬品の口腔崩壊錠のように、口腔内でふわっと、すっきり溶ける剤形に良いと考え、検討しました。
しかし、実際に配合を組んでみると思っていた以上に添加物が多くなってしまい、栄養成分をほとんど入れることができないこと、もしくは、栄養素を意味のある量にしようとすると1回の摂取粒数が膨大になってしまうことが判明し、見送りました。

適度な味のための工夫

かんだり、なめたりするチュアブル錠の場合、1粒のサイズは、800㎎から2000㎎の範囲で、ある程度自由に作ることができます。

そのため、1粒にめいっぱいのビタミンCを入れることも可能でしたが、あまりにビタミンCの比率が高いと、酸っぱすぎて、とても食べられない味になってしまいます。

ただ、味の好みは人それぞれで、酸っぱさが得意な方もいれば、苦手な方もいます。
そこで、社内の開発部以外のスタッフにも試食してもらいながら、ほとんどの方に抵抗のない酸味に抑えられるよう、また、ビタミンCの量も計算しやすいように丁度よいバランスを検討しました。

味についても、グレープフルーツやヨーグルトなどを検討し、甘さのもととなる甘味料も、キシリトールの他、トレハロース、甘草など、様々な組み合わせを試しました。

工場での開発番号は最終的に枝番が12まで増えましたが、工場の開発担当者は最後まで何度も試作に付き合ってくれました。本当に感謝です。

さまざまな試作品を試した結果、最終的には、1粒中にビタミンCが200㎎、キシリトールが280㎎で決定し、味については、グレープフルーツがビタミンCとの相性もよく、味のバランスを良く整えてくれると判断しました。

このチュアブルビタミンCですが、私たちはマイルドな味にしたつもりですが、実際に飲んでいただくとそれなりに酸っぱいです。
しかし、酸っぱいことで唾液がたくさん出ます。

唾液には、歯の石灰化作用を促す効果もありますので、唾液流出量の促進効果も言えるよね!と喜んで使っていただく先生もおられます。

一方、酸っぱいことで酸が歯を溶かさないの?という質問をいただくことがあります。
これについては、社内で実験をおこない、酸による口腔内のpH低下は心配ないことを確かめました。
おそらく、酸っぱいことで唾液がたくさんでて、その緩衝作用が働くようです。

容器にも工夫が必要だった

チュアブルビタミンCは、容器もひと工夫が必要でした。

通常、私たちは、開けやすさや使用感を優先し、プラボトルを採用することが一般的です。
しかし、チュアブルビタミンCの場合は、粒の表面積が広く、むき出しになっているため、空気中の水分を吸ってビタミンCが変色しやすくなるというリスクがありました。
そのため今回は、密封性の高い、アルミ袋を採用しました。
アルミ袋の場合、外からの圧力で粒が割れてしまうというリスクもありましたが、中身の安定性を優先しました。

また、容器以外にも、乾燥剤(シリカゲル)の種類や量によっても変色の程度が変わること、また、乾燥剤の違いによるビタミンCの含有量の変化も検討したうえで、乾燥剤は最適なものを選択しました。

ようやく完成! でも、リニューアルしました

それぞれ課題を解決し、ようやく商品が完成し、発売を開始したのは2013年8月。
開発スタートから、約3年が経っていました。

しかし、その7年後。
味の変更をともなう、リニューアルを行いました。

味変更のきっかけ

チュアブルビタミンCですが、当初の目的(歯科)だけではなく、カプセルを飲むことが苦手な方のビタミンC補給や、おやつ代わりにポリポリと食べたいという方、美容目的で1日に何度もビタミンCを補給したい方にも喜ばれるサプリメントになり、人気を得ていました。

しかし、一つ、大きな欠点がありました。
それはグレープフルーツ果汁を使っていることです。

医薬品との相互作用に詳しい方はよくご存じかと思いますが、グレープフルーツには特定の薬の相互作用があり、ナチュラルメディシンデータベースに載っているだけで50種類以上あります。
特に有名な相互作用はCa拮抗薬(高血圧治療薬)で、グレープフルーツの果肉に含まれる成分が薬の効果を強めて、副作用を増大させる恐れがあります。

チュアブルビタミンCを実際に販売し始めたあと、医薬品との相互作用を気にしてグレープフルーツを食べないようにしているのだけど、このチュアブルビタミンCは食べても大丈夫?とのお問い合わせをいただくことがありました。
当社としては、ごく少量で、また、グレープフルーツの果肉を使用しているわけではないものの、リスクがゼロでない以上、摂取をお勧めするわけにはいきませんので、その都度「申し訳ありませんが摂取はお控えください。」と回答していました。

そのようなこともあり、味変更(リニューアル)のタイミングを計っていたところ、丁度、今まで使っていたグレープフルーツ原料が終売になるという案内があったため、そのタイミングで変更することにしました。(2020年3月)

変更のポイント

リニューアルでは、第一にグレープフルーツ原料を外しました。

味については、あまりに柑橘類からかけ離れ、大幅に味の系統を変えてしまうことは避けたいと考え、最終的にはオレンジ味にしました。味変更に当たっては、オレンジの他にも、夏みかん、梅、パイナップルなども検討しました。

ちなみに、「オレンジ」はアレルギー推奨表示の1つですが、今回、味付け、香り付けに使用したオレンジ香料は、高度精製蒸留によりたんぱくを除去しているためアレルゲンにはならず、アレルギーの表示は不要です。

また、従来版では、やっぱり酸味が強いという感想があったため、リニューアルでは虫歯菌のエサにならない甘味料のキシリトールを増量しました。そのため、従来よりも酸味がマイルドになり、より食べやすくなりました。
昔のミカン味のラムネ菓子みたいな味で懐かしい。と言われることもあります。

ちなみに、キシリトールやソルビトールなどの糖アルコールは、人によって少量でも下痢をしてしまう方がいらっしゃいます。具体的にはキシリトールの場合、一度に30~40g摂取すると下痢や腹部不快感が起こるといわれています。

チュアブルビタミンCのキシリトールの量は、1粒0.32gなので、基本的には問題ないと考えていますが、おなかが緩くなる場合には摂取をお控えください。

最後に

チュアブルビタミンCは、当初の目的以外でも愛用され、ヒットしています。
グレープフルーツ果汁から、オレンジ香料に変更したことで、今まで、医薬品との相互作用を気にされていた先生や患者様にも安心してご利用いただけるようになりました。

経口摂取されたビタミンCは、血漿中では通常、2~3時間程度でピークを迎えることが分かっており、1日中、ビタミンCの濃度を高く保つためには、一度に大量に摂るよりも、こまめに補給する方が良いといわれています。
そのため、仕事の合間や休憩時間のビタミンC補給に、水なしで飲むことができるビタミンCチュアブルは重宝されているようです。

ただ、美味しいからと言って、食べすぎはご注意ください。
ビタミン C の過剰摂取による影響としてもっとも一般的なものは、吐き気、下痢、腹痛といった胃腸への影響で、1日に3~4g のビタミンCで下痢を認めたケースも知られています。

ぜひ、これからも、適度な摂取でご愛顧いただければ幸いです。
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