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オメガ3系脂肪酸プラス ‐ 商品開発ストーリー


繰り返される進化!

「オメガ3系脂肪酸」は当社で最もダイナミックな進化を繰り返してきたサプリメントです。
以下、その進化の過程を簡単に紹介します。

最初は、2008年3月「FLAXSEED OIL:亜麻仁油」として誕生しました。
当時から日本人で摂取不足が知られていた「オメガ3系脂肪酸」を補給しようという目的です。

「亜麻仁油」という商品名の通り、αリノレン酸を多く含む「亜麻仁油」のサプリメントで、有機栽培の亜麻の種子(カナダ産)を低温圧搾製法の厳選された亜麻仁油を原料に使用していました。


その後、αリノレン酸(亜麻仁油)よりも、オメガ3系脂肪酸の摂取源としては、EPA&DHAの方が優先順位が高いだろうとの考えのもと、主にイワシ由来の魚油を主成分として「EPA&DHA(オメガ3系脂肪酸)」が誕生しました。(2010年2月)

ちなみにこの判断の裏には、カナダ産の亜麻仁油が供給されなくなったことも影響しています。

しかし、2012年7月カナダ産に代わってニュージーランド産の亜麻仁油が確保できることになり、従来のEPA&DHAに、α-リノレン酸(亜麻仁油)を新たに追加し「OMEGA-3 FATTY ACIDS(オメガ3系脂肪酸)」にリニューアルしました。

その時の配合は、3カプセル中にEPA:170mg DHA:72.5mg 亜麻仁油:360㎎ (αリノレン酸として180㎎)です。


さらに2017年3月には「オメガ3系脂肪酸プラス」として、亜麻仁油の代わりにカシス種子オイルを加えるという改良を行い現在に至ります。

必須脂肪酸(オメガ3系とオメガ6系)の重要性

脂肪の中には、私たちの体内で作ることができず食べ物から摂らなければならない必須脂肪酸があり、その代表がオメガ3系とオメガ6系の脂肪酸です。
オメガ3系必須脂肪酸には、α-リノレン酸、EPA、DHAなど、オメガ6系必須脂肪酸には、リノール酸、アラキドン酸などがあります。

現代人の食生活では一般的な植物油や動物の脂に含まれているオメガ6系脂肪酸は摂りすぎが心配なほどですが、食の欧米化や魚食の機会が減ったことなどからオメガ3系脂肪酸の摂取が減り、両者のバランスが崩れてしまっています。
図:食用魚介類及び肉類の1人1年当たり消費量(純食料)とたんぱく質の1人1日当たり消費量の推移

資料:農林水産省「食料需給表」

上記のグラフを見てもわかる通り、魚介類(EPA、DHA)の1人当たりの消費量は減少を続けている一方、肉類(アラキドン酸)の摂取が増えています。

脂肪酸と生理活性物質

脂肪酸は生理活性物質の原料になります。
オメガ6系脂肪酸から作られる生理活性物質は免疫反応を激しくするほか、心血管系の病気を増やし動脈壁にプラークを作って血栓を形成しやすいと言われています。

一方、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸からはEPAが作られ、そこから炎症抑制系の生理活性物質が生成されます。  

実はこれらの生理活性物質が生成される過程では、下記の図のように共通の酵素が働いています。

そのため、普段の食生活で不足しがちなα-リノレン酸やEPAを補うことでその代謝に酵素が使用されるため、炎症促進系の生理活性物質の生成が相対的に減り、炎症がマイルドになることが期待されています。

※図の補足説明
オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸から誘導される生理活性物質(エイコサノイド)は作用が異なり、オメガ6系脂肪酸から作られる生理活性物質は免疫反応を激しくする他、動脈壁にプラークを作り血栓を形成し、心血管系の病気を増やし発がんのリスクを高めるとも言われています。一方、オメガ3系脂肪酸であるα‐リノレン酸を基にして体内で生成されるEPAからは、炎症、アレルギーを抑制する生理活性物質が生成されます。このため、オメガ3系と6系のアンバランスが近年のアレルギー症状をひどくしている原因ではないかと考えられています。

オメガ3系脂肪酸の補給源の紹介

植物油の中で、α-リノレン酸を多く含んでいるものはあまり多くありません。
身近で手に入れることが可能なものは、シソ油(エゴマ油)や亜麻仁油などで、高級スーパーや自然食品コーナーなどに置いてあります。

また、EPA・DHAはイワシ、サバ、マグロなどの青魚の魚油に多く含まれていることから、これらの魚を意識的に摂取することでも補給できます。

《亜麻仁油》
亜麻(英名:Flax)は中央アジア原産の1年草で、亜麻の種子を亜麻仁、種子から得た油を亜麻仁油と呼びます。ちなみに、茎からはリネンと呼ばれる布地が作られます。
亜麻仁には、オメガ3系脂肪酸(α―リノレン酸)のほか、食物繊維、リグナンが豊富に含まれ、スーパーフードとして注目されています。

《魚油》
EPAとDHAの含有比は魚種によっても異なり、イワシにはEPAが多く、マグロにはDHAが多いとされています。
魚油は海外でも評価されており、心血管疾患リスク低減、血中中性脂肪低下作用、血圧改善作用、うつ症状の緩和と発生率低下などに効果が期待されています。とくにEPAは、動脈の弾力性保持、血小板凝集抑制・血清脂質改善などの作用により、動脈硬化病変の進展を抑制する医薬品としても利用されています。
ただ、亜麻仁油にしても魚油にしても、現在の食習慣では毎日ある程度の量を摂取し続けることは簡単なことではありません。

特に、若い世代では、魚介類の摂取量が減っています。
「国民健康・栄養調査」に基づいて年齢階層別の魚介類摂取量をみてみると若い層ほど摂取量が少なく、特に40代以下の世代の摂取量は50代以上の世代と比べて顕著に少なくなっています。
図:年齢階層別の魚介類の1人1日当たり摂取量

資料:厚生労働省「国民健康・栄養調査」に基づき水産庁が作成

ちなみに、「日本人の食事摂取基準(2010年版):厚生労働省」から、EPAおよびDHAを、1日1g以上摂取することを推奨し始めており、オメガ3系脂肪酸の重要性が認知されるようになってきました。

サプリメントとして摂取することのメリット

亜麻仁油や魚油などのオメガ3系脂肪酸も、他の栄養素と同じように、本来は食事として摂取することが望ましいものです。

しかし、ソフトカプセルに充填することで、私たちが魚料理やドレッシングなどでオメガ3系脂肪酸を摂るよりも、手軽に、より効率的にオメガ3系脂肪酸を利用することができるようになることも事実です。

例えば、DHAを一日に1g~1.5g摂る場合、焼いたサンマなら約1尾、小型のイワシなら約2尾、刺し身の場合、マグロ(トロ)で2~3切れ、ブリで4~5切れが必要となります。たまに食べる分には問題ありませんが、毎日はいかがでしょう?

毎日1gのDHAを摂りたい場合、400㎎のオイルを入れることができるソフトカプセルであれば、3粒程度飲めばよいことになります。
毎日、3粒なら続けられるのではないでしょうか?
ソフトカプセルはほとんど無味無臭で、飲み込むことも容易なため、魚油を摂りたいと思っていても魚が苦手な方や、小さな子供でも簡単に飲むことができるメリットがあります。

ソフトカプセルに封じることのメリット

また、魚油や亜麻仁油は酸素による劣化に特に注意が必要です。
酸化した油は、むしろ体に悪くなります。

ソフトカプセルに充填することで、中身(亜麻仁油、魚油)をゼラチンの膜で酸素から隔離できるため、長期間の保存で酸化してしまう可能性のある、「瓶に詰められた亜麻仁油」や「冷凍の魚」などと比較すると、より鮮度が保たれている(酸化されにくい)と言えます。
実際、サプリメントの酸化の度合いをチェックしたところ、ソフトカプセルではほとんど酸化が進んでいないことがわかりました。

酸価(AV):油脂の熱劣化の程度がわかる。数字が大きいほど劣化が進んでいる。
0~2未満:ほとんど劣化していない
過酸化物価(POV):油脂の酸化の初めに生ずるハイドロパーオキサイドの含量をヨウ素滴定法によって
測定するもので、初期段階の酸敗度を判定する指標。数字が大きいほど酸化が進んでいる。
0~10未満:ほとんど酸化していない

原料探しの大切さ

オメガ3系脂肪酸をサプリメントにする際には、ソフトカプセルに原料となる亜麻仁油や魚油を充填するだけなので、特に製造工程で苦労することはありませんでした。

ただ、オメガ3系脂肪酸は、特に原料が天然に近い(魚油、亜麻仁油、カシス種子等)ため、残留農薬、有害重金属など、他の素材と比較して、チェック項目が多くなるため、安心、安全な原料を探すことに時間を費やしました。

亜麻仁油は、日本国内で大規模に生産しているところはないため、スウェーデン、カナダ、アメリカ、ニュージーランド産など、様々な国の様々なグレードのものから、低温圧搾製法、遺伝子非組み換えの高グレードの原料を選ぶことが大変でした。


※亜麻仁油はとても変質しやすいので、低温圧搾方式で搾ったものが良いといわれています。
低温圧搾方式は化学的な溶媒を使用せず加熱も行わないためもっとも安全で、上質の油を搾ることができる方法です。


また、魚油では、魚種によってEPAとDHAの含有率が異なるため、まずは当社の設計にあうEPAとDHAの含有率を決定し、その含有率の魚油原料を、複数のメーカーのものから選択しました。
※マグロ、カツオ、イワシでは、含有されるEPAやDHAの比率が異なります。
図:DHA・EPAを多く含む食品の例

資料:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表編」

その際の選択基準は、EPA、DHAの規格値や、重金属、ヒ素、水銀などのチェック頻度に加え、放射性物質に関するデータの有無を参考にしました。
さらに、亜麻仁油や魚油などの天然原料は安全性データにも注意が必要です。
ヒ素、重金属、残留農薬についての試験は重要で、当社でも特に注意を払っています。

※脂特有のチェック項目として、酸化の度合いや、トランス脂肪酸の量などもチェックしています。

※1日3粒(1.62g当たり)では実質ゼロ(0.00081g)

※ちなみに、一般的な食品には通常このくらいのトランス脂肪酸が含まれているものです。
※カシス種子オイルのカシスについても、残留農薬が検出されていないことを確認しています。

※カシス果実全体を分析に供した結果、いずれの農薬も検出限界以下
※THPI:テトラヒドロフタルイミド(殺菌剤)

最新のバージョンアップについて

2017年のリニューアルでは、炎症に対する作用を強化するために亜麻仁油の代わりにカシス種子オイルを加えるという大きなリニューアルを行いました。

新しく発見した「カシス種子オイル」には複数の脂肪酸がバランス良く含まれており、今までになかった効果が発表されています。

また、γ-リノレン酸はオメガ6系脂肪酸に分類されますが、EPAと同時に摂取することでアラキドン酸(AA)の生成を抑えるというデータも発表されています。

実際、現在の配合と同じサプリメントを使用した試験でもアラキドン酸(AA)の上昇は見られず、EPA/AA比が改善したという結果が得られました。

※試験の詳細はお問い合わせください。

亜麻仁油も素晴らしい素材だったため、亜麻仁油からカシス種子オイルに変更することは開発担当としては苦渋の決断ではありましたが、今回の配合ではカシス種子オイルの新たな可能性を信じました。

また、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の最適な比率についてお問い合わせをいただくことがありますが、現在、最適な比率はわかっていません。

2017年のリニューアルでは、摂取粒数、ご提供価格を、従来品から大きく変更してしまうことで、既存のお客様(ドクター、患者様)に迷惑をかけることもできないと考えたため、EPA、DHAの量は従来から変えず、かつ、出来るだけ多くのカシス種子オイルを配合しようとしたため、現在の配合が最適と判断しました。

オメガ3(EPA、DHA)とγリノレン酸の配合比率よりも、カシス種子オイルを配合することに重点をおいたということです。

今後、オメガ3とγリノレン酸の配合比率について新たな知見が出てきましたら、配合のリニューアルをしていきたいと思っています。