リポソーム型ビタミンC(顆粒) 商品開発ストーリー
開発の始まりは感謝の気持ちから
2020年。新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が発令され、社会全体が閉塞感に包まれていたあの頃、私たちはリポソーム型ビタミンCの開発をスタートしました。
翌年のヘルシーパス創業15周年に向け、日頃お世話になっているドクターの皆さまへ、感謝の気持ちを形にするべく、15周年記念サプリメントの企画が持ち上がりました。
当時、サプリメント界隈では「リポソーム加工されたビタミンC」が話題となっており、一部の先生はすでに活用していらっしゃいました。
私たちも新しい技術に着目し、「せっかくなら注目されているリポソームの素材を使い、印象に残るサプリメントを製造し、プレゼントしたい!」と開発がスタートしたのです。
ヘルシーパスの所在地静岡県はみかんの名産地。
当社代表の田村と開発責任者の井村がかつて所属していた静岡県内の天然調味料メーカーには、おいしいみかん果汁の取り扱いがありました。
せっかくの記念品なので、この県内産のみかん果汁を使い、おいしくて食べやすいリポソームビタミンCに仕上げていきました。
できあがった15周年記念のリポソーム型ビタミンCサプリメントをクライアントの先生方にプレゼントすると、「リポソーム型ビタミンCなのに、なんでこんなにおいしいの?」「ぜひ商品化してほしい」という声をお寄せいただきました。

15周年記念プレゼントのリポソーム型ビタミンC
「せっかく作ったからには効果を評価したい!」ということで、通常のビタミンCサプリメントとリポソーム型ビタミンCサプリメントをそれぞれ摂取してみて、血中濃度を比較することにしました。
リポソーム型ビタミンCの原料自体には優位性が報告されていましたが、サプリメントに加工した状態でも、通常のビタミンCと比較して大きな性能の差があるのかを分析しました。
近隣の医療機関にご協力を仰ぎ、2時間ごとに採血し、血中濃度の変化を、リポソーム型ビタミンCと通常のビタミンCで比較しました。
その結果、リポソーム型ビタミンCの方が血中濃度の上りがよいものの、原料の価格差を埋められるほどの優位性が立証できなかったため商品化を見送ることにしました。
再び、光が差した日
それから約5年。
ありがたいことに、15周年の記念品を覚えてくださっている先生方から、「リポソーム型ビタミンCはまだ商品化しないの?」とのお声が度々届いていました。
そんな中、ある新しいリポソーム型ビタミンC原料との出会いがありました。
それはこれまでのものとは異なり、ビタミンCそのものに加工が施されたタイプで、可能性を感じた私たちは、再び開発を動かす決意をしました。
キーワードは「味わい」と「性能」。
私たちにとって、どちらも譲れないテーマでした。
味づくりの探求
“楽しく続けられること”も、商品の大切な価値の一つだと考え、「飲みやすさ」や「風味」を追求しました。
みかん果汁、クエン酸、甘味、香料。
それぞれのバランスを0.5%単位で調整し、何度も試作と味見を繰り返しました。
みかんの自然な風味と、私たちの想いがぎゅっと詰まった商品を追い求めました。
性能の確認
もうひとつ、開発で向き合ったのが「ビタミンCの含有バランス」。
記念品の時に感じた課題をクリアするべく、より多角的な検証も行いました。
ある協力企業のサポートを得て、複数回にわたる測定を実施。
その中で、特定の条件下における変化の傾向や、素材特性に関する興味深いデータも得られました。
あくまで参考情報ではありますが、設計に対する一つの指針となりました。
“ヘルシーパスらしさ”を込めて
新しいリポソーム型ビタミンC製品は、単に栄養素を届けること以上に、「日々の習慣の中で、少しでも心地よさを感じてもらえるもの」を目指して開発しました。
味わいも、設計の工夫も、「ヘルシーパスらしいね」と言っていただけるように。
そう願いながら、丁寧に仕上げた一品が『リポソーム型ビタミンC(顆粒)』です。