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病院の管理栄養士として働いていた私がヘルシーパスに惹かれた理由

はじめまして、2023年10月にヘルシーパスに入社しました金子千夏と申します。
当サイトをご覧いただき、ありがとうございます。

自己紹介

私はヘルシーパスに入社する前は6年半ほど病院の管理栄養士として働いていました。

病院の管理栄養士というと、「病院食を作ったり、献立を立てている人だよね?」とよく言われますが、それ以外にも入院・外来患者さんに対する栄養管理業務があります。

たとえば、ご高齢の患者さんが手術をされると、手術前の状態に戻すためにリハビリが必要になることがあります。

このような場合、体力や免疫力をしっかりとつけることが良好な治療効果に繋げるために必要になります。それを食事や栄養の面からサポートすることが病院の管理栄養士の仕事の1つです。(これは、私が経験した病院での一例となります。)

病院勤務時代に栄養療法に携わっていた私が、なぜ患者さんの栄養状態改善を考えるクリニックをサポートするヘルシーパスに転職しようと思ったのか、それは、一言でいえば違う世界を見てみたいと思ったからです。

大学時代の実習を通して肌で感じた病院管理栄養士という仕事

昔から病院を身近な存在に感じ、大学に入学する時点で病院に就職したいなぁと、ふんわりした希望をもっていました。
そして、私は4年次の病院実習を通して病院管理栄養士の虜になり、本気で病院就活を目指すようになりました。

管理栄養士養成校には、病院実習があります。私は臨床分野での管理栄養士の仕事について実習で学びたいという思いがあったため、それを中心にカリキュラムを組んでいる大学病院での実習を希望しました。

実習前の打ち合わせのタイミングで、先方の病院の課長さんが「実習で何がしたい?」と、とてもフランクに聞いてくださったため、学生という特権を活用して「手術を見てみたいです!」と、言ってみました。
すると、「あぁ~、オペね!この日だったら腎移植のオペ日だしいけるかも、ちょっと聞いてみるね。」と、聞いたこちらがあっけにとられているうちに日程調整をしてくださいました。

ちなみに手術は腎臓移植とPCI(経皮的冠動脈インターベンション)の見学をさせていただきました。
この体験を話すと、全員から驚かれたり羨ましがられます。実際に病院で働くと、それがどれだけ凄いことだったか実感します。

課長さんの他部署からの人望や、了承してくださった先生方のやさしさ、たくさんの幸運が重なって実現できたことだったなと感謝の気持ちでいっぱいです。あと、案外聞いてみるものだな~なんて調子のいいことも思いました。

この超貴重な実習で鮮明に覚えていることが2つあります。

1つは、電気メスが組織を焼くときの独特なにおい!初めて嗅ぐにはなかなか刺激が強いというか、結構強烈なにおいです…。とにかく今までに嗅いだことないですし、これからもそうそう嗅ぐことはないにおいだと思っています。

こんな強烈なにおいも嗅ぎ始めて数分もすれば段々と慣れてくるから不思議でした。(これは私がそういう環境に強いからかもしれません。高校生の頃豚ちゃんの臓器を解剖したときに胆のうを切って胆汁を出したにおいも独特でしたが、割とすぐ順応した記憶があります。)

もう1つは、PCI見学後に執刀した先生とお話をした時に交わした、あるやりとりです。
先生は「この患者さんはこれで完治で治療終了じゃなくて、これからが勝負なんだよ。」と、仰いました。この言葉は、机上で栄養学を学んだ私が、他職種との連携や治療の流れというものをしっかりと認識するきっかけとなった言葉でした。

そして、「ここから先は君たちの仕事でもあるからね」と、栄養療法が根治療法になるということを先生ははっきりと言い切ってくださいました。

このやりとりは、今でも鮮明に私の記憶に残っています。病院勤務時代に患者さんへのサポートがうまくいかず、良好な治療効果に繋げることができないことに対し、時に悲観的になっていた私を何度も救ってくれた言葉でもありました。

病院実習をルンルンでやり終えた私は、病院での管理栄養士像が具体的に見えたことで、就活本気モードに切り替えることができ、縁あって茨城県の病院に就職することが決まりました。

「えいやっ!」ではじまった転職活動の中で出会ったヘルシーパス

異業種への転職を決意したのは「違う世界にいってみたい」と思ったからです。

私は社会人デビューと同時に、地元を離れ一人暮らしも始めました。知らない土地での一人暮らしでとても恵まれていたのは、就職先の病院に他職種の同期が10人以上いたことでした。(就職と同時に一人暮らしというのは、想像以上に友達もできないため、職場での関わりがもてた私はとてもラッキーでした。)
他部署の先輩方からも本当に良くしていただき、大きな仕事もこなすことができました。

大きな仕事の1つは、入職2年目に担当した厚生局の立ち入り検査です。この経験は、病院一筋で就活をした私にとって、お金という視点で自分の仕事や病院について見る機会となり、違う世界を見た感じがありました。

学生時代の友人の多くは一般企業に就職していたため、「病院にいると経験できない仕事」の話をたくさん聞き、段々と異業種への興味が湧いてきました。
しかし、私は病院での仕事にもやりがいや好きという気持ちがあったため、なかなか転職活動に踏み切れずにいました。

そんな状態で数年が経過し、それでもなお異業種への興味を捨てきれずにいた私は、これは頭で考えていてもらちが明かない、それなら良さそうな企業があったら受けてみて、採用がもらえたら転職してみて、だめだったらまた病院に戻ればいいじゃないか!というシンプルな答えに辿り着きました。

早速ネットやSNSで「栄養と医療に絡んだ仕事」を探し、応募を繰り返しながら自己分析をすすめていきました。
理想に合う企業はそううまくは見つからず、一時は「栄養と医療に絡んだ仕事」を見つけることを諦め、食品メーカーや医療機器メーカーの求人に応募することもありました。

しかし、そういった企業を実際に受けてみると物足りない感じがあり、これは自分がしたい仕事ではないという、はっきりとした結論を出すことができました。
そんなある日「栄養療法」というキーワードで検索してみることにしました。
すると、なんと2社ヒットし、そのうちの1社がヘルシーパスだったのです。

これが、私とヘルシーパスの出会いです。

求人を読むと、栄養療法を行っている、または導入を検討している医療従事者に伴走する仕事、というまさに私がやりたかった仕事じゃないか?と舞い上がったのは記憶に新しいです。

ヘルシーパスを選んだ理由

ヘルシーパスを選んだ理由は、直感です。

たくさんの偶然が重なったことで、ヘルシーパスを見つけることができました。
医療機関専用サプリメントメーカーということで、店頭で商品を手に取ったり、実際に社員さんとお会いすることができなかったことから、社内の雰囲気を掴みきれずに悩むこともありました。

約4か月の試験期間の中で、採用担当の井村、小川と話をし、ヘルシーパスでの仕事やここに入社することで自分に何ができるのかなどをじっくりと考える時間を持つことができました。

面接の時に「ヘルシーパスは他社と違うな」と感じたことがありました。それは、きちんと「会話」が成り立っていたことでした。

他社の面接では、志望動機を聞かれ、私がそれに答え、それに対して少しやりとりをしたら次の質問にうつり…といった流れで、機械的なものを感じてしまうことも多かったのです。
ヘルシーパスの面接は良い意味で脱線が多く、終了後に毎回「私面接したよね…?」と自問するくらいでした。

また、面接の中で「クライアントに開業医が多く、栄養療法の導入ができていないクリニックがまだまだたくさんある」という話から、自分の中である答えにたどり着くことができました。
それは、自分がこれまでやってきた仕事が役に立つと確信できたことです。

それまで、病院でやってきた仕事が転職先で役に立つのか分からず、自信を持てずにいましたが、井村、小川とそのことについて話したことで、外部の人と関わることが少ない医療従事者の方々に、私の知識が役に立ったり、これまでの経験を活かして一緒に悩むことができるのではないかと思えるようになりました。

それと同時に、そういったことに気づかせてくれたヘルシーパスに対する印象は他社とは違うものに変わりました。
仕事での悩みや不安はたくさんあるだろうけど、こんな先輩方の下でなら、一緒に悩んだり、ゴールに向かえるだろうなと思い、内定を受けることに決めました。

入社して感じたこと

私がヘルシーパスに入社して感じたことを1つ、お話しさせていただきます。

それは、ヘルシーパスはサプリメント会社ですが、食事などの基本的な生活習慣が大切という視点をしっかりと持っていることです。
私自身病院の管理栄養士として勤務し患者さんの「食」に携わっていたため、サプリメントが有益であるということは感じています。

ただ、これが「サプリを飲んで健康になりましょう!」のようにサプリメント摂取を推奨する会社であったら、馴染めなかったかもしれません。
食事が基本でサプリがその上段にあるというのは当たり前に思っていましたが、会社によってはそうではないことも知り、ヘルシーパスに入社できてよかったなと安心しました。

ちなみに、これを象徴するかのような出来事が入社後数週間で私の身に起こりました。
それは、産業医の健康相談を受けたところ、恥ずかしながら鉄欠乏だと言われました。その数日後、私のデスクまで来た社長の田村から「ちゃんと食事摂ってる?」と聞かれました。
その時、心の中で「サプリメント会社の社長なのに、サプリ飲んでるかい?じゃなくて、ちゃんと食事という土台部分を気にしてくれるんだ。」と嬉しくも、ちょっと面白く思いました。

私は入社してからヘルシーパスをサプリメントの会社だと思うことが少ないです。
それはヘルシーパスがサプリメントの売り上げを追求しているわけではなく、医療従事者や患者さんが幸せになることにフォーカスしているからだと思っています。

ヘルシーパスらしい福利厚生

ヘルシーパスはサプリメントの会社ですが、「社員を健康にすること」に対してとても熱い思いを持っていると感じます。私も「社員を健康にするための福利厚生」にお世話になっています。
中でも代表的なものが、月に1回行われる産業医への健康相談と、どこでもストレッチです。

これらは、外部の先生をお招きして社内で行うものです。
「社内で行う健康相談やストレッチ」を初めて聞いた時、先生方に出張していただき社内で行うなんて珍しいなと思いました。自分の健康にちょっと無頓着だったことに反省しつつ、正しい道への軌道修正を行うことができていると感じています。

↑ 福利厚生のひとつ「どこでもストレッチ」に参加しました。先生はとってもやさしくストレッチしてくださるのですが、私の身体がかたく……精進します…。

今後の目標や将来像

入社して約3か月が経ち、先輩方と一緒に仕事をする機会も少しずつ増えてきました。先輩方はみなさんバックグラウンドが違い、かつ大ベテランなので仕事への向き合い方も様々です。
先輩の仕事を間近でたくさん見ることができるのは初めてのことです。良いとこ取りをしつつ、コメディカルとして働いた経験を活かして、医療従事者の方々が良い仕事ができるようにサポートしていきたいなと思っています。

先日、日本訪問歯科医学会のブース展示のお手伝いに参加させていただきました。これまで、学会の参加は聴講する側で、出展側として参加する学会というのはとても新鮮でした。
また、来場された医療従事者の方々とも色々なお話をさせていただき、実りの多い機会となりました。

↑ 日本訪問歯科医学会のブース展示のお手伝いをしました。写真で見るとちょっと頑張っている感じがしますが、内心は分からないことを聞かれないかな…?とドキドキでした。

最後に…
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

入社して約3か月、この記事を書きながら、改めてヘルシーパスってどんな会社なんだろう?と私なりに考えました。
今の答えは「どんな事にも一緒に伴走してくれる会社」だと思っています。

異業種への転職をしたことで、分からないことや不安なこともありますが、一緒に伴走してくれる先輩方に感謝しつつ、私のペースで成長していきたいと思います。

↑ 同期の梶田と、先輩おすすめのお店に静岡おでんを食べに行きました。……美味でした!