摂取した食物・食品(サプリメント)が医薬品に影響し、医薬品の効力や副作用が増強したり減弱したりする「相互作用」がおこることがあります。
医薬品の種類が多くなればなるほどリスクは高まり、市販で売られているかぜ薬や、頭痛薬でも起こるため注意が必要です。
治療目的で摂取しているお薬の効果を下げてしまわないためにも、併用する際は必ず主治医に確認してから摂取してください。
相互作用についてはまだ調べられていないものが多いですが、その中でも良く知られている具体的な例を少し紹介いたします。
〇血圧を下げる薬(降圧薬)×グレープフルーツ
グレープフルーツには血圧を下げる薬の体内吸収量を増加させる可能性があり、血圧が過度に低下するおそれがあります。
〇血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)×ビタミンK
ビタミンKは体内で血液凝固を助ける働きがあるため、薬の血液をサラサラにする効果を弱めるおそれがあります。
〇骨粗鬆症治療薬×カルシウム
骨の形成に必要不可欠なカルシウムですが、骨粗鬆症治療薬と一緒に摂取することで医薬品の体内吸収量を減少させる可能性があります。