慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センターの田畑尚吾氏らによる、日本代表の陸上競技選手のサプリメント利用状況に関する論文が「Journal of the International Society of Sports Nutrition」に掲載されました。
<研究対象>
2013年7月~2018年10月に開催された38の陸上競技国際大会のいずれかに、日本代表として参加したアスリートを対象としています。
ジュニアアスリート(<20歳)275人、シニアアスリート(25.2±3.9歳)299人、の合計574人の男女。
<研究結果>
日本代表として参加した陸上アスリートのうち、サプリメントを利用している割合が63.9%ということが明らかとなった。
性別では男性59.6%、女性69.2%と、女性のサプリメント利用率が高かった。
種目別では長距離アスリートの利用率が最も高く(75.8%)、次いで中距離(71.7%)、短距離(57.7%)、ハードル(57.4%)、跳躍競技(52.3%)、投てき競技(49.2%)という結果だった。
サプリメントの成分でみると、最も利用されている成分はアミノ酸(49.3%)、次いでビタミン(48.3%)、ミネラル(22.8%)、タンパク質(17.8%)の順となっている。
<論文情報>
本論文は全文がWEBサイトに公開されています。ご参考にしてください。
多くのアスリートの方が活用しているサプリメント。
アンチ・ドーピング認証取得済みのサプリメントを利用することは、意図的でなくても禁止物質を摂取する事によるドーピング、いわゆる”うっかりドーピング”を防ぐための選択肢の一つと言えます。