認知症になりやすいのはどんな生活習慣?


認知症の原因は、疾患、栄養素の欠乏、薬剤による影響など様々ありますが、大きな原因のひとつに生活習慣病が挙げられます。

生活習慣病とは、その名の通り生活習慣が原因でなってしまう疾患の事です。

今回は、「認知症になりやすいのはどんな生活習慣なのか」についてまとめます💡

認知症とは

認知症は老化に伴う病気のひとつで

生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失し、日常生活・社会生活を営めない状態

を指し、脳細胞の死滅や機能低下よって記憶・判断力などの認知機能に障害が起こり、社会生活や対人関係に支障が出てしまいます。  

代表的な認知症は以下の通りです。

 

・アルツハイマー型認知症

・前頭側頭型認知症

・レビー小体型認知症

・脳血管性認知症

・可逆性認知症(正常圧水頭症や薬物惹起性などの認知症様状態)

・感染症(神経梅毒、HIVウイルス、プリオンなど)による認知症」

 

どの認知症にも共通する症状は「認知機能障害(中核症状)と「中核症状によって引き起こされる二次的な行動・心理症状(BPSD)に大別されます。

中核症状では、記憶障害新しい情報を学習したり、以前に学習した情報を思い出したりする能力の障害)が基本になり、失語失行失認実行機能の障害も重要だと言われています。

 

 

 

認知症になりやすい生活習慣

高血圧糖尿病脂質異常症などの生活習慣病にかかっている人は脳卒中のリスクが高く、脳卒中が原因となる脳血管性認知症を起こしやすくなると考えられます💦

また、これらの生活習慣病がアルツハイマー型認知症にも影響すると言われています。

その他にも認知症と関連した生活習慣が知られているため、食事、飲酒、活動、喫煙、その他の5項目に分けてそれぞれ説明します😀

 

食事

個々の栄養素では、この成分が認知症に良いなどの確定的な結果は得られていませんが、炭水化物を主とする高カロリーな食事低タンパク質食および低脂肪食は、軽度認知障害(MCI)や認知症リスクを高める傾向にあります。

また、ソーセージや塩漬け肉などの高度加工肉🌭と、じゃが芋などのデンプン質の食品🍟アルコール🍺スナック菓子(クッキー🍪やケーキ🍰など)の組み合わせのようなジャンクフードを食べた人々は、多様でより健康的な食品を食べた人々よりも、認知症を発症する可能性が高いことが報告されています(Cécilia Samieri et al.,Neurology.2020 May 12;94(19):e2014-e2025.)。

 

飲酒

大量の飲酒は認知症リスクを高めます😲

これは、アルコール代謝でビタミンB1の消費が増え、ビタミンB1欠乏症であるウェルニッケ・コルサコフ症候群によって記憶力やその他の認知機能が低下しているものという意見があります。

しかし、適度な飲酒には認知症予防効果があるという報告(Ruiyuan Zhang et al.,JAMA Netw Open.  2020 Jun 1;3(6):e207922.)があったり、赤ワインには認知機能低下の予防的効果があるとも言われています。

認知症予防のためにお酒を全く飲んではいけないということではなさそうですが、適度な飲酒には個人差があるため摂取量には注意が必要です⚠️

日本人は遺伝的に体がお酒を受け付けない人も多いため、飲酒ができない人は無理に飲まないようにしましょう🍺🍶🍷

 

活動

活動(運動)不足は筋力の低下につながりフレイル(虚弱)をもたらし、フレイルな高齢者は認知機能が低下しやすく認知症(特に脳血管性)になりやすいと言われています🏃

運動を含む身体活動の習慣化が認知症や認知機能低下を予防するかどうかについては、まだ結論が出ていませんが、運動の副次的効果として社会活動の改善が認知機能に関与しているのではないかとも考えられています。

 

喫煙

日本人を対象とした疫学調査で、長期にわたる喫煙🚬は認知症の危険因子であることが示されています🚬(Tomoyuki Ohara et al.,J Am Geriatr Soc. 2015 Nov;63(11): 2332-9.)。

老年期であっても禁煙によって認知症リスクが低下することが示唆されており、禁煙は年をとってからでも認知症対策として有益である可能性があります。

 

その他

中年期の肥満の他、過体重や肥満の人において高齢期に急激にBMIが減少すると認知症リスクが高くなることが分かっています。

その他にも、教育歴と認知症との関係が調べられており、教育歴が短いと認知症になりやすいと言えそうです📚

高齢期であっても、読書などの知的な活動によって認知機能の低下を抑制できる可能性があり、高齢期における生涯学習や社会参加を通じた知的な活動が、認知症予防に重要であると考えられます💡

 

 

まとめ

高血糖、高血圧、脂質異常症、肥満、臓脂肪の蓄積、喫煙などの不健康な生活による危険因子は、脳の血管に障害をもたらし、認知症リスクを高めることになります😣

また、脳のダメージは中年期から少しずつ溜まっていくと言われ、体格指数(BMI)と腹囲周囲径、糖尿病、高血圧、高コレステロールなどの危険因子を重複して持っていると、認知症のリスクが相乗的に上昇することが報告されています。

脳機能を維持・改善して認知症発症を防ぐためには、若いうちから適正体重を維持して体をより活発に動かし、血圧や血糖値などを良好に保つように生活スタイルを見直していくのがお勧めです😃

 

 

厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス総合サイト

・厚生労働省サイト 資料4 認知症施策の現状

・厚生労働省 サイト

・国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 リンク・デ・ダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース

・厚生労働省 e-ヘルスネット

・熊谷 秋三・陳 三妹 認知神経科学 Vol.17 No.3・4(2015)141-143

・神﨑 恒一 et al.,日本内科学会雑誌 107 巻 9号 1702-1707

・Nobue Nakahori et al.,BMC Geriatr. 2018 Apr 27;18(1):102.

日本生活習慣病予防協会 サイト

 

この記事の著者

さとこママ

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス コミュニケーション・プロデュース部/ためになる栄養講座・ブログ・ニュースレター担当
大学卒業後は食品メーカーで商品開発を行い、その後、大学の寄付講座にて健康食品の素材に関する研究補助に従事し、現在は3児のママとして家事・育児・仕事に奮闘中。

ブログを通して、皆さまが新たな「気付き」や「発見」をしていただけるよう、題材選びや記事執筆などを行っていきたいと思っています。

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