汗をかいたら塩を舐めるって本当にいいの?


今の時期、汗をたくさんかきますね💦
日本では昔から「汗をかいたら塩を舐める」という習慣がありますが、最近あまり聞かなくなってきました。

そこで今回は、「汗をかいたら塩を舐める」ことが本当に良いのか検証したいと思います💡

人の体と塩

人の体に占める水分の割合は成人で約60%と言われていますが、その水分は真水ではなく塩分を含むいわば塩水です。

塩分にはナトリウムやカリウムなど様々な種類があり、実は、細胞中にはカリウムが多く含まれ、組織液や血液、リンパ液など細胞の周りではナトリウムが多く含まれています。

しかし、塩分の種類は異なっていても、細胞の中と外では塩分濃度は同じです。

もし、脱水によって水分が不足して細胞の周りの塩分濃度が細胞の中よりも濃くなってしまうと、細胞内外の塩分濃度が同じになるように水だけが細胞から周りに出てしまうため、細胞がしぼんでしまって働きが悪くなってしまいます(高張性脱水)。

夏の暑い時体を動かして体温が高くなった時などは、体温を一定に保つために汗を出して体から水分を蒸発させて熱を放出する必要がありますが、体から急速に水分が失われるのを放っておくと脱水状態になってしまうため、これを防ぐためにこまめな水分補給が必要です🥛

脱水状態で第一に必要なのは水ですが、ジュースなど糖分の入っている飲料は、体に吸収された糖分が消費されるまでの間に細胞の周りの体液濃度を上げてしまうので、せっかく飲んでもあまり効果がありません😣

水分補給には、やはり、水や湯冷まし、麦茶などを飲むのが一番お勧めです😀

ただし、大量の汗をかいた後では汗と一緒に相当量の塩分が失われているので、水分だけ取ると細胞の周りの塩水が薄まってしまいます。

細胞の周りの塩分濃度が薄くなると、今度は細胞の中に水が入って細胞がふくれてしまうことになります(低調性脱水)。
これは水中毒と言われる危険な状態で、筋肉や脳の働きに異常が起こる可能性があります。

激しい運動や暑い場所での作業で大量の汗をかいた場合には、水と共に塩や梅干し、漬物、塩昆布などで塩分を補給するのがお勧めです。

中高生とスポーツドリンク

米国ミネソタ大学とデューク大学からの研究報告ですが、スポーツ飲料とエナジー飲料を毎週のように(週1本以上)飲み続けている中高生は、他の加糖飲料の摂取や喫煙、テレビの視聴時間やビデオゲームの時間が有意に高いようだ、と報告しています。

スポーツ飲料の摂取は、スポーツへの参加や身体活動量の多さに関連がみられていますが、全体的なパターンとして、スポーツ飲料やエナジー飲料の摂取量と、不健康な行動パターンに明確な関連がみられたそうです。

ちなみに、米国小児科学会では中高生のスポーツ飲料の摂取は、激しい運動の後に限るように推奨しており、エナジー飲料の摂取には健康上のメリットがないため飲むこと自体を奨めていないということです。

運動部に所属しているお子様は、スポーツドリンクを飲む機会が多いと思いますが、水分補給は基本的にスポーツドリンクよりも水や麦茶がお勧めで、大量の汗をかく場合には塩分を含む物を一緒に摂ると良いでしょう。

まとめ

暑い日は、まずこまめな水分の補給たくさん汗をかいたら塩をプラスして水分補給するのがお勧めです😀
ちなみに、摂取する塩は精製されたな食塩(NaCl)ではなく、様々なミネラル類を含む天然塩がgood💮

日本で昔から言われている「汗をかいたら塩を舐める」というのは、大量の汗をかいた時には良いようです。

ただし、たいして汗をかいていないのに塩を摂取すると、塩分の過剰摂取となり、むくみや血圧上昇、心不全などにつながってしまうことがあるので摂りすぎにはご注意ください。

塩分のとりすぎによるむくみについては下記の記事をご覧ください。
むくみの原因と対策①

(さ)

国立健康栄養研究所のホームページ
札幌医科大学のホームページ
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24809865

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