【論文紹介】低AGEs食で糖尿病リスク軽減


皆さんはどんな料理が好きですかquestion

焼き肉、ステーキ、ハンバーグ、焼き餃子、から揚げ…etc が挙げられるかもしれませんねsmile
しかし、上記のように高温で加熱した食品は2型糖尿病のリスクを上げてしまう可能性があり、同じ食材でも調理方法を変えるだけで2型糖尿病のリスクを減少できるかもしれませんthumbsup

今回は『食品の調理方法と2型糖尿病のリスク』について調べている論文をご紹介いたしますbulb

 

●低AGEs食で糖尿病のリスク軽減
調理方法を“炒めたり揚げたりする”から“蒸したり茹でたりする”に変えると、2型糖尿病の発症リスクが低減する可能性がある」という内容、アメリカにあるマウント・サイナイ・アイカーン医科大学の研究者らによる研究報告ですarrow_double_down

 

【目的】
肥満の人は2型糖尿病になりやすく、酸化ストレスや炎症と関連するメタボリックシンドローム(インスリン抵抗性、高血圧、脂質異常症)を伴う事が多い。
肥満の原因は栄養過多が主要な原因であるが、肥満でもメタボリックシンドロームを伴わない健康な肥満者もいる。

また、肥満でメタボリックシンドロームのある人は健康な肥満者よりも食事中や血中のAGEsの濃度が高く、インスリン抵抗性、酸化ストレス、炎症と相関することが報告されている。

そこで、AGEsの少ない食事にすることで肥満でメタボリックシンドロームのある人の状態を改善できるのかを調べる。

AGEsとは
糖とタンパク質が反応してできる終末糖化産物Advanced Glycation End Products)のこと。
体内では、過剰な糖によって細胞や組織が糖化されて生成する。
また、糖とタンパク質が含まれる食品を高温で加熱しても生成する。

 

【対象】
50歳以上で、以下のメタボリックシンドロームのリスク因子のうち2つ以上を満たしていた100名
ウエスト周囲長が大きい(男性で102cm以上、女性で88cm以上)
高血圧
HDLコレステロール値が低い
中性脂肪(トリグリセリド)値が高い
空腹時血糖値が高い

 

【方法】
研究期間は1年間の介入ランダム化比較試験
対象者には、研究開始前の3日間、食べたものを記録してもらった。
その後、低AGE食群の人には、日ごろ摂取している食品の種類はかえずに、調理方法だけをかえること、また、いつもと同じカロリー摂取量を維持するよう指導した。
指導内容としては、揚げる、焼く、炒めるなどの調理方法は避け、茹でる、蒸す、煮るなどの水を使った調理をするようアドバイス。

さらに、低AGEs食群に対しては、栄養士が電話で週2回、3カ月に1回は個別に面談して調理方法を確認して低AGE調理を勧め、普段通りの食事である高AGEs食群にはいつも通りの調理方法を続けるように指導した。

 

【結果】
低AGEs食を食べた人たちはインスリン抵抗性が有意に改善し、体重がやや減少した

低AGEs食を食べた人たちは血中のAGEs、酸化ストレスや炎症のマーカーが有意に減少した

高AGEs食を食べていて体重が減少した人には、インスリン抵抗性、酸化ストレスや炎症のマーカーの改善はみられなかった

 

【まとめ】
低AGEs食は、メタボリックシンドロームのある肥満者のインスリン抵抗性を改善し、2型糖尿病のリスクを低下させる可能性がある。

 

<論文要旨>
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00125-016-4053-x

 

同じ種類の食品を使った食事を摂っていても、食事に含まれるAGEsの量によって2型糖尿病のリスクに影響が表れるなんて驚きですねexclamation

調理方法だけを気にすれば良いので、色々な食事療法を試みても長続きしなかった人には試してみる価値があるかもしれません。

具体的に低AGEsとなる調理方法の例は以下の通りですarrow_double_down

主食 : パンよりもご飯rice
主菜 : 目玉焼きよりもゆで卵。肉をオーブンで焼いたりステーキにするよりも茹でる、煮込む、蒸すcurry
副菜 : グリルよりも生食蒸し加熱tomato
おやつ : ホットケーキやクッキーよりも蒸しパンフルーツapple

なんだか日本食が良さそうですねbento

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また、体内でAGEsを発生させないようにするには、高血糖になることを避けるのが重要ですexclamation
糖質の摂取量を減らしたり、食べる順番を「副菜(野菜)主菜(肉、魚、卵)主食(ご飯、パン、麺)」にするなどの工夫もお勧めですblush
どうしてもご飯を先に食べたい場合には、食物繊維のサプリメントを活用するのも良いと思いますthumbsup

その他、茶カテキンハーブ混合物ローマンカモミール、ドクダミ、セイヨウサンザシ、ブドウ葉など)、食用菊花クマザサなどには抗糖化作用があると言われているため、そういったものを取り入れるのもお勧めですsparkles

 

(さ)

 

<参考>
・アークレイ㈱サイト(http://ebn.arkray.co.jp/disciplines/glycation/