皆さんは普段、小松菜を食べていますか
ほうれん草は栄養価が高い野菜として有名ですが、小松菜だってほうれん草に負けないくらいかそれ以上に栄養価が高い野菜です
今ではハウス栽培のために年中出回っており、夏でも食することが可能ですが、栄養価が高くなるのは冬の寒い時期です。
今回は、今が旬の「小松菜」についてまとめます
●特徴
中国が原産のアブラナ科野菜です。
江戸時代に東京の小松川地区で栽培され、5代将軍の徳川綱吉が気に入って青菜に土地の名前を与えたことから「小松菜」と呼ばれるようになったそうです
ハウス栽培も盛んで1年中出回っていますが、寒さに強く霜に当たると甘みが増しておいしくなります。
ベータカロテン、ビタミンE、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれ、特に日本人に不足しているカルシウムはほうれん草の約2.5倍、鉄は約1.5倍も含まれています
●調理と組み合わせ
ほうれん草とは異なりアクが少なく下茹で不要であるため、そのまま調理しても美味しく食べることができます
お浸しにする場合には、ビタミンCが減ってしまうのを極力避けるために茹で時間を短くするのがお勧めです。
また、タンパク質や脂質を組み合わせるとミネラルや脂溶性栄養素が吸収されやすくなるため、ちりめんじゃこ、油揚げ、卵、チーズなどと組み合わせるのも良いでしょう
●選び方
丈は短めで葉肉が厚く、葉が濃い新緑の色をしていて、みずみずしいものを選びましょう
●保存方法
水で湿らせた新聞紙で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存します
足が速く鮮度が落ちやすいため、早目に食べることを心掛けましょう
ほうれん草よりも小松菜の方が鉄分が多く含まれることを知っている人は少ないかもしれないですね。
小松菜はお浸し、和え物、炒め物、味噌汁やスープなど和洋中どの料理でも取り入れやすい食材です
是非、色々な調理法で日々の食事に取り入れてみてください
（さ）
＜参考＞
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 （吉田企世子：監修）
・からだにおいしい野菜の便利帳（板木利隆：監修）
・日本食品標準成分表2015年版（七訂）
・おいしいほんもの野菜を見分けるコツ百科（西村和雄：著）
・独立行政法人 農畜産業振興機構サイト
