【どう違うの?】ポリフェノールとカロテノイド


皆さんは、ビタミンやミネラル以外で体に良い栄養素と聞くと何を思い浮かべますか❓

リコピン、カテキン、ルテインなど、色々な栄養素が思い浮かんでいると思います。

こういった栄養素は植物の色素や苦味などの成分で、ポリフェノールやカロテノイドに分類されますが、ポリフェノールとカロテノイドの違いはご存知でしょうか?

今回は、「ポリフェノールとカロテノイドの違い」についてご紹介します💡

ポリフェノールとは?

同一分子内に2個以上のフェノール性水酸基(ベンゼン環,ナフタリン環などの芳香族環に結合した水酸基)をもつ化合物の総称です。
主に植物界に広く分布し、天然物とし ては8,000を超える化合物が同定されています。
なお、天然物だけでなく酸化防止剤として開発された合成品もポリフェノールに含まれます。

植物性食品に含まれるポリフェノールの多くは強い抗酸化作用があると知られていますが、食事やサプリメントとしてポリフェノールを摂取した場合、体内で代謝されて化学構造が大きく変化することにより、その抗酸化能のほとんどは失われてしまうと言われています。

しかし、ポリフェノールの摂取により抗炎症・抗アレルギー作用骨粗鬆症予防作用視覚機能調節作用認知機能維持作用などといった有効性が報告されています。

これらのメカニズムについては、いまだに詳細は解明されていませんが、ポリフェノールの一部は消化管に存在する知覚神経に認識され、交感神経を刺激する事で血管内皮機能を改善する可能性がある事などが示唆されています。

ポリフェノー ルのうち、基本ユニットが幾つも連なった分子量の大きいものをタンニンと呼びます。

ポリフェノールの種類としては、「フェニルカルボン酸系」、「リグナン系」、「クルクミン系」、「クマリン系」、「フラボノイド系」に分類されます。

それぞれの代表的なポリフェノールは以下の通りです⬇

フェニルカルボン酸系

緑茶に含まれる没食子(ぼっしょくし)酸など。

リグナン系

ごまに含まれるリグナンなど。

クルクミン系

ターメリック(ウコン)に含まれるクルクミンなど。

クマリン系

柑橘類に含まれるオーラプテンなど。

フラボノイド系

野菜や果物一般に含まれるケルセチン、柑橘類に含まれるヘスペリジンナリンギン、大豆に含まれるイソフラボンなど。

カロテノイドとは?

自然界に広く存在する黄色または赤色の色素成分で、天然から750 種類以上のカロテノイドが見つかっています。

水に溶けにくく油に溶けやすい性質(脂溶性)を持っており、炭素と水素原子のみで構成される「カロテン類」と酸素原子(水酸基,ケト 基など)を含有する「キサントフィル類」の2種類があります。

光合成生物(植物,藻類,光合成細菌)はカロテノ イドを合成することができ、一部の細菌や菌類も合成することができると言われています。

動物は生合成能力はありませんが、食事から取り入れたカロ テノイドをそのまま蓄積したり利用するか、さらに代謝(酸化、還元、分解など)することができます。

カロテン類

代表的なものとしては、緑黄色野菜に多く含まれるベータカロテンやトマトに多いリコピンなどがあり、ベータカロテンは動物や人間の体内でビタミンAに変わる。

キサントフィル類

代表的なものとしては、ほうれん草に多く含まれるルテインや鮭に多いアスタキサンチンがあり、これらは活性酸素の発生を抑え、取り除く作用を持っている。

 

個人的に、ポリフェノールは白~紫色で、カロテノイド赤~黄色の色素のイメージでしたが、色によって分類されているわけではないんですね❗

また、カロテノイドはそのままの形で蓄積されることがある一方で、ポリフェノールは体内で代謝されて抗酸化能のほとんどは失われてしまうということは知りませんでした😳
ポリフェノールの奥は深いですね✨

ポリフェノールもカロテノイドも主に野菜や果物などの植物性食品に多く含まれています。
彩りを意識しつつ、様々な食材を毎日の食事に取り入れるのが良さそうです😄

 

(管理栄養士 さ)

 

<参考>
化学と生物 Vol. 54, No. 10, 2016「ポリフェノールパラドックス」
日本食品分析センター サイト 「資料-No.1 Jun. 1999」
日本食品分析センター サイト 「No.8 Jun. 1999」
化学 と生物 Vol. 44, No. 8, 2006「フェノール酸の吸収機構とその生理的意義」
BUNSEKI KAGAKU Vol. 62, No. 1, pp. 51-55(2013)「緑茶飲料中に含まれるポリフェノールの定量と 茶葉の種類によるポリフェノール含量の違い 」
アークレイ㈱ サイト
厚生労働省 e-ヘルスネット サイト
日医大医会誌 2012; 8(4)「カロテノイドとヒト」 


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