緑茶でインフルエンザ予防


緑茶の主要成分である「カテキン」には、抗菌・抗ウイルス作用があることが知られており、風邪やインフルエンザの予防として「緑茶うがい」が有効であると言われています🍵

今回は、うがいではなく「緑茶摂取によるインフルエンザ予防」について研究している論文をご紹介します💡

 

緑茶でインフルエンザ予防

緑茶(緑茶成分)を摂取することによるインフルエンザに感染するリスクへの影響」について調べた研究です。

 

論文内容

新型インフルエンザが猛威をふるった2009年11月から2010年4月にかけて、医療施設に勤める20歳以上(平均年齢42.7 歳)の職員197名を対象としたインフルエンザ感染に関する無作為化二重盲検2群並行研究を実施。

対象を2つのグループに分け、片方には緑茶の成分(カテキン:378mg/日、テアニン:210mg/日)を入れたカプセルを、他方には緑茶の成分を含まないプラセボカプセルを、5ヶ月間摂取させた。

結果、カテキン・テアニン群では97名中4名がインフルエンザに感染したのに対し(発症率4.1%)、プラセボ群では99名中13名が感染し(発症率13.1%)、有意にインフルエンザの感染が抑制された。

カテキン・テアニン群では、摂取を開始してから約70日目以降は新たな感染者が発生しなかったのに対し、プラセボ群では試験終了まで感染者が増加した。

緑茶(緑茶成分)を摂取することにより、インフルエンザに感染するリスクが下がる可能性がある。

 

Effects of green tea catechins and theanine on preventing influenza infection among healthcareworkers: a randomized controlled trial.

BMC Complement Altern Med. 2011 Feb 21;11:15.

 

 

緑茶に含まれるカテキンとテアニンの量

近年、茶葉の緑茶の消費は減少しており、ペットボトルの緑茶を飲む人は増加傾向にあります。
そこで、手軽に摂取できるペットボトル緑茶(100ml)抹茶(1g)に含まれるカテキンとテアニンの量を調べてみました。

※カテキンやテアニンの量は製品や茶葉によって異なります。

 

ペットボトル緑茶の場合

ペットボトル緑茶100ml中に含まれるカテキンとテアニンの平均値は以下の通りです。

カテキン …約27mg
テアニン …約9mg

そのため、今回紹介した論文のカテキンとテアニンをペットボトル緑茶で摂取するためにはカテキンであれば1400ml、テアニンであれば2300ml飲む必要があります。

 

抹茶の場合

茶葉をまるごと摂取できる抹茶の場合には、粉末1g当たりで以下のカテキンとテアニンを摂取できます。

カテキン …約105mg
テアニン …約20mg

抹茶であれば、カテキンの場合には3.6g、テアニンでは10.5g摂れば論文と同等の効果が期待できるかもしれません。

 

※緑茶や抹茶の摂取では、カフェインが気になるところですが、習慣的なカフェイン摂取に関しては、妊婦を除く健康な成人で400 mg/日以下であれば 健康リスクへの懸念は生じないと言われています。
緑茶(せん茶)100mlには20mg、抹茶1g当たりには32mgのカフェインが含まれており、1日の摂取上限量は、緑茶2000ml、抹茶12.5gとなります。

カフェインの摂取量を考慮すると、抹茶での摂取の方が現実的ですね😄

 

年末の挨拶

さて、ヘルシーパスでは12月29日(土)~1月3日(木)の期間、年末年始休業日とさせていただきます。
新年は1月4日(金)9:00より営業開始です。

なお、商品のお届けについては、

▶平成30年12月28日(金)13:00までのご注文・ご入金分は年内に発送します。

▶平成30年12月28日(金)13:00以降のご注文・ご入金分は、平成31年1月4日(金)発送となり、最短のお届け日は平成31年1月5日(土)です。
 ※地域によっては6日(日)以降となります。

交通、天候の状況などにより、商品のお届けに遅れが生じる場合があるため、お急ぎの場合は、お早目にご注文いただきますようお願いします。

期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます😌

 

 

(管理栄養士 さ)

 

 

<参考>
J Altern Complement Med. 2006 Sep;12(7):669-72.
㈱伊藤園サイト
農林水産省サイト
京都光華女子大学京都光華女子大学短期大学部研究 紀要 55号 P67-72 「ペットボトル緑茶のカテキン、カフェイン、テアニ ン含量」
日本調理科学会誌 Vol. 50 No. 5(2017)「Chemical Components of Matcha and Powdered Green Tea」
食品安全委員会サイト

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