加齢黄斑変性にはどんな栄養素が良い?


「ものがゆがんで見える」「中心がぼやける」という症状はありませんか?
それは、もしかしたら加齢黄斑変性のサインかもしれません。
今回は、加齢黄斑変性の進行と予防に役立つ食事の工夫についてご紹介します📢✨

加齢黄斑変性とは?

加齢黄斑変性(AMD)は、日本人の失明原因第4位(アメリカでは第1位)の疾患です。
高齢者に多く、特定の栄養素の摂取が進行を予防する方法のひとつと考えられています。

目の仕組みと黄斑

黄斑とは、網膜の中心にある直径1.5~2mm程度の小さな部位
キサントフィル(ルテインやゼアキサンチンなど、天然の色素)が豊富にあるため、黄色をしています。

色や形、距離など、「見える」情報の大部分を識別する、網膜の中では一番重要な部分です。

加齢黄斑変性の発症メカニズム

加齢黄斑変性とは、この黄斑が加齢に伴いダメージを受け「変性」してしまう病気です。
大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

【萎縮型】
黄斑部の細胞が徐々に老化して萎縮することで発症します。
進行は比較的緩やかですが、一度失われた視力は元に戻りにくいとされています。

【滲出型】 
黄斑部の老廃物が蓄積し、網膜の下に非常にもろい新生血管という異常な血管ができてしまいます。
出血や成分が漏れ出すことで黄斑を障害し、急激な視力低下を引き起こす可能性があります。
新生血管は視細胞を破壊し、不可逆的なダメージを与えるため早期の治療が特に重要です。

どちらのタイプも、放置すると中心部の見え方に深刻な影響を及ぼすことがあります。
片方の目に発症した場合、もう片方の目にも影響が出ることがあるため、早期の発見と対策が必要です。

「早期発見」が重要

加齢黄斑変性は、障害を受けた部分の網膜を再生させることはできません
早期発見し、進行をくいとめることが、視力への影響を最小限に抑えるための最も重要な対策です☝✨

【見え方 セルフチェック!】

① 目から30cm位チェックシートをはなす(メガネ・コンタクトは装着したまま)。
② 片目ずつ、格子の中央の黒い点を見る。
線がゆがむ、中心が見えない、一部が欠けて見えるなど、見え方がおかしい場合は、すぐに眼科専門医にご相談ください。

進行予防のための生活習慣

【卒煙】

タバコは、加齢黄斑変性の進行に大きなリスクといわれています。
喫煙習慣がある方は、将来的に進行するリスクが4倍にも高まるという報告があります。
目の健康のためには、卒煙をおすすめします。

【食生活】

食事の改善は、発症や進行のリスクが減少すると報告されています😊
特に、以下の栄養素を積極的に摂る食生活が推奨されています。

飽和脂肪酸もしくは一価不飽和脂肪酸の摂取を控えて、魚や果物、野菜の摂取を心がけましょう。

サプリメントの活用法

初期段階を過ぎ、これから進行するリスクが高い方に対しては特定のサプリメントの活用が有効と考えられています。

効果があるとされているサプリメント

アメリカで行われた大規模な研究(AREDS、AREDS2)によって、以下の特定の栄養素の組み合わせが、加齢黄斑変性の進行を遅らせる効果があると報告されています。

AgeRelated Eye Disease study(AREDS)2使用されたサプリメント出典)新生血管型加齢黄斑変性の診療ガイドライン 日眼会誌 128巻 9号

注意点

● βーカロテン
以前は推奨されていましたが、喫煙者におけるβーカロテンの摂取は肺がんのリスクを上昇させることから、現在ではルテインやゼアキサンチンに置き換えられています。

● サプリメントは、医師と相談を
これらのサプリメントは、おもに「中期の加齢黄斑変性」または「すでに片方の目が進行期である方」の進行を抑制する目的で効果が示されています。
海外の研究結果が主ですが、日本人を対象とした研究でも「サプリメントを摂取している方は進行リスクが低い」という報告もあります。

一方で、サプリメントの過剰摂取は副作用のリスクもあります。
始める際は、必ず専門医に相談してご自身の状態に合うか確認してください。

まとめ

日々の小さな積み重ねが、将来の「見える」を守ります。
卒煙や食生活の改善、適切なサプリメントの活用を通じて、大切な目の健康を維持していきましょう🧐✨

厚生労働省 eJIM「加齢黄斑変性」
厚生労働省 eJIM「ビタミンAとカロテン」
新生血管型加齢黄斑変性の診療ガイドライン 日眼会誌 128巻 9号
公益社団法人 日本眼科医会ウェブサイト

この記事の著者

はっしー

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス 企画開発部 / ブログ・ニュースレター・お問い合わせ担当

ドラッグストアと食品スーパーを展開する企業の販売促進室で管理栄養士&美容アドバイザーに従事。
健康と食をつなぐ情報の発信・社内教育・栄養相談会・美容接客を通じて、体内外へのアプローチを探求。
現在は、中高生3人の母として思春期の食事づくりに奮闘中。

多くの情報があふれる中、みなさまがご自身の健康とQOLの維持・向上のためにより良い「選択」をしていただけるよう、お役に立つ情報を発信していきたいと思っています。

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