平成25年国民健康・栄養調査結果のまとめ②


前回は、平成25年国民健康・栄養調査結果のうち「栄養素摂取量」に着目してまとめました。
平成25年国民健康・栄養調査結果のまとめ

今回は、前回まとめられなかった「身体状況や身体活動など」に着目してまとめたいと思いますblush

身体状況

体格

男性の肥満者の割合は 28.6%であり、平成15~22年までは増加傾向でしたが、平成23 年からは変化なしです。

一方、女性の肥満者の割合は 20.3%で10 年間で減少傾向ですが、やせている人の割合は 12.3%であり、10 年間で増加傾向です。

若い女性の「やせ」は、骨粗しょう症や感染症などによる死亡リスクの増加が心配されますscream

コレステロール

血清総コレステロールの平均値は、男性 196.6mg/dL、女性 207.3mg/dL で、男女ともに10 年間で変化が見られていません

コレステロールは悪者として考えられがちですが、細胞膜やホルモンの材料として不可欠で、最近では少し高いくらいが良いという考えも出てきていますscream

血圧

男性の収縮期(最高)血圧の平均値は 135.3mmHg 、女性は 129.5mmHg で減少傾向にあります。
食塩の摂取量が10年間で減少傾向にあることが関係しているかもしれません。

喫煙

現在習慣的に喫煙している者の割合は、男性 32.2%、女性 8.2%であり、男女ともに 10 年間で減少傾向です。
喫煙している者のうち、たばこをやめたいと思う者の割合は男女とも減少していますが、たばこの本数を減らしたいと思う者の割合は増加しています。

喫煙率が一番高い世代は男性では30歳代、女性では20歳代で、それぞれ44.0%、12.7%もあります。
この年代は働き盛りであり、妊娠出産子育てにも関わることが多いため、自分と家族のためにも禁煙が勧められます。

身体活動

運動習慣

運動習慣のある者の割合は、男性 33.8%、女性 27.2%ですが、その割合は男女ともに 30 歳代で最も低いことが分かります。

また、歩数に関しては、男性の平均値は7,099 歩で、10 年間で減少傾向にあります。
女性の歩数の平均値は 6,249 歩であり、10 年間で変化が見られていません。

身体不活動

座ったり寝転がったりして過ごす時間(睡眠時間は含まない)が、1日に 10 時間以上ある人の割合は、平日で男性 25.8%(休日27.6%)、女性 20.3%(休日21.4%)です。
年齢別では、男性は平日は50歳代、休日は30歳代が、女性では平日、休日ともに 20 歳代が最も高く70歳代以上の高齢の方より動いていないことが分かりました。

若い世代の運動不足が心配ですね💦💦

ちなみに食事に関しては、今回の調査では初めて20歳以上において「3食とも穀類、魚介類、肉類、卵、大豆(大豆製品)、野菜を組み合わせて食べているか」を調査しています。
その結果、3食ともバランス良く食べている人は「男性:38.4%」、「女性:36.5%」だと分かりました。
年齢別にみると、この割合は男女とも若い世代ほど低い傾向にあり、働き盛り世代の20~40歳代で20%台と低く、アンバランスな食生活が浮き彫りとなりました。

また、成人の野菜、穀類、魚介類の1日の摂取量は10年前と比較して各世代で減少しており、肉類の摂取量は全ての世代で大幅に増加していることが明かとなりました。
食の欧米化の影響が表われていますね🍔

そして、朝食の欠食率は、男性:14.4%、女性:9.8%ですが、前年と比較して男性では1.6%、女性は0.8%も増加しています。

今回の調査結果をみると、若い世代の人ほど食事の栄養バランスがとれておらず、喫煙者が多い上に、運動していないという事が分かります。

若い世代の様々な慢性的な体調不良は、栄養不足良くない生活習慣が関係しているかもしれません。
この機会に、是非、食生活や生活習慣を見直してみてください。

(さ)

厚生労働省のホームページ

研究・論文紹介 関連記事もご覧ください

\この記事が気に入ったらフォロー/

Facebook

最新情報をお届けいたします

ヘルシーパスのFacebookはこちら>

関連サイト