口腔内環境と健康②


前回は「口腔内と健康①」ということで、主に唾液の役割などについてまとめました💡

今回は「口腔内と健康②」と題し、「虫歯や歯周病」について簡単にまとめたいと思います。

虫歯とは

口腔内に存在する虫歯菌と呼ばれる細菌が増加し、菌が作り出す歯垢(プラーク)によって歯に穴が開いてしまうことを虫歯と言います。
表面のエナメル質の下にある象牙質や歯髄(歯の神経)まで穴が広がると、激しい痛みを感じるとともに、糖尿病や心臓疾患、動脈硬化、腎炎、関節炎などの全身疾患に至る可能性が高い危険な状況になってしまうと言われています。

歯周病とは

歯と歯ぐき(歯肉)のすき間から侵入した歯周病菌が、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨である歯槽骨を溶かして歯をグラグラにさせてしまう病気を歯周病と言います。

むし歯とは異なり痛みが出ないことが多いため、気づかないうちに進行して歯の状態が悪くなり、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることがあります。

もし、歯肉のみに影響している場合には歯肉炎と呼びます。

虫歯と歯周病にお勧めな栄養素

虫歯や歯周病を予防したり初期の段階で食い止めるためには、細菌が増殖するために必要なエサとなるショ糖を中心とした糖を口の中に残さないことが大切です。

そのため、口の中を清潔に保つことやエサとなる糖の摂取を控えることが、虫歯や歯周病の予防につながります。

また、キシリトールやエリスリトールなどの糖アルコールと呼ばれる甘味料は細菌のエサとならないため、細菌の活動を抑える働きがあると言われています💡

この他、虫歯や歯周病にお勧めな栄養素をご紹介します。

マルチビタミン、マルチミネラル

短期間の二重盲検試験で、マルチビタミンとマルチミネラルが大人と子供の歯周の健康に役立つことが示されています。
平均年齢11歳の267名に4週間、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンDを与えた試験では、これらを総合的に摂取したグループは歯周の健康増進につながったと報告されています。
また、成人対象の別の試験では、マルチビタミン、マルチミネラルのサプリメントの摂取を始めた7日後には、22%の被験者で改善による有意差が認めらたそうです。

カルシウム、ビタミンD

ある人試験において、血清25(OH)ビタミンD3濃度と歯肉炎、歯周病の有病率が反比例していると示されています。
また、カルシウム(500㎎/日)とビタミンD(700IU/日)を18か月摂取した高齢者(平均年齢71.5歳)は、コントロール群と比べて歯の損失率が低かったとの試験報告があります。

ビタミンC、フラボノイド

歯周病患者は健康な人よりも血液中のビタミンC濃度が低く、ビタミンC(300㎎/日)を単体で摂取、またはフラボノイド(300㎎/日)と合わせて3週間摂取したところ、ビタミンC単独でもフラボノイドと合わせて摂取した場合でも歯肉炎が改善されたという報告があります。
また、ビタミンC単独よりもフラボノイドと合わせて摂取した方がより改善されたとのことです。

葉酸

葉酸不足を引き起こしてしまう経口避妊薬を飲んでいる女性は、歯肉炎の有病率が高いとの報告があります。
そのため、血液中の葉酸濃度が低いと歯肉組織の炎症があるのではないかと推測されています。
また、葉酸は歯周プラークが形成する内毒素と結合してしまうため、プラークによって葉酸が減少してしまうとも考えられます。

コエンザイムQ10(CoQ10)

ある二重盲検試験において、歯周病患者にCoQ10(50㎎/日)を3週間摂取させたところ、腫れや歯周ポケットの深さなどの歯肉炎症状が改善したと示されています。

まとめ

アレルギー反応は炎症を引き起こすため、食物アレルギーなどは歯周病を悪化させる可能性があります。そのため、歯磨き粉にアレルゲンが入っていないかなども十分確認する必要があります。

口の中の健康は全身の健康にも影響するため、食べるものに気を付けるとともに、口腔内をきれいな状態に保つよう努力が必要ですね👩‍⚕️

(さ)

唾液 歯と口腔の健康(医歯薬出版)
日本フィンランド虫歯予防研究会HP
Gaby:Nutritional Medicine
厚生労働省HP(e-ヘルスネット)

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