【論文紹介】子どもの異常行動とオメガ3系脂肪酸


先日、ある医療機関の先生からオメガ3系脂肪酸サプリメントについてお問い合わせをいただきました。

内容としては、「オメガ3系脂肪酸をサプリメントで1g摂取するためにはどのくらいの量が必要なのか?」でした。
何故1gのオメガ3系脂肪酸が必要なのかというと、ある論文を読んだという事を教えていただきました。

そこで今回は、その先生から教えていただいた論文についてご紹介しますbulb

子どもの異常行動にオメガ3系脂肪酸が有効かもしれない

オメガ3系脂肪酸によって子どもの問題行動を抑制することができるかもしれない、という内容の研究報告です。

目的

オメガ3系脂肪酸の補給が子どもの反社会的な行動を減らすという根拠は限られており、研究されていても治療後のフォローアップが報告されていなかったり、治療期間が短期間である。
そこで本研究では、 6ヶ月以上オメガ3系脂肪酸を補給した場合に、治療の終了時と治療6ヶ月後の両方の子供の問題行動を減少させるかどうかを調べる。

対象

8~16歳の子ども200名

方法

200名の子どもをランダムに分け、オメガ3系脂肪酸を1g含むフルーツジュースと含まないプラセボフルーツジュースを各100名ずつ6か月間摂取させた二重盲検無作為化プラセボ比較試験
試験開始時(0ヶ月)、試験終了時(6か月)、試験終了6か月後(12ヶ月)で子どもに自身の行動について自己評価してもらい、さらには親にも子どもの問題行動など調査。

結果

オメガ3系脂肪酸摂取群もプラセボ群も、暴力的・反社会的な行動が低下していることが分かった。
オメガ3系脂肪酸摂取群では12ヶ月後にも依然として低い状態に留まっていたが、プラセボ群ではベースラインの値まで戻っていた。
・オメガ3系脂肪酸を摂取した子どもの両親の調査では、治療後の子どもの暴力的・反社会的な行動が有意に減少した。

まとめ

オメガ3系脂肪酸の補給によって子どもの問題行動を持続的に減少させ、両親が感じている子どもの行動も改善することが期待される。

論文要旨

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jcpp.12314/abstract

この研究を行った研究チームは、「本研究結果が予備的なものであり1年で変化は終わるものではないこと(改善されたままかもしれないし元に戻るかもしれない)、またこの結果がモーリタス島のようなユニークな環境以外にも適用できるかどうかはわからない」と注意喚起しているそうです。

しかし、オメガ3系脂肪酸は体に必要な脂肪酸であるため、摂取して損はない栄養素です。
子どもが反抗的で悩まれている方は、お子様にオメガ3系脂肪酸を補給してあげてみるのも良いかも知れませんグッド!

ちなみに、オメガ3系脂肪酸は青魚などの食品に豊富に含まれており、普段の食事から取することが可能ですにこにこ

オメガ3系脂肪酸が豊富に含まれる食品例は以下の通りですサゲサゲ↓

<食品に含まれるオメガ3系脂肪酸の量>
まいわし(生)[1尾100g(可食部50g)]:1.58g
まさば(生)(1切れ80g):1.22g
さんま(生)[1尾150g(可食部100g)]:3.95g
ぶり(生)(1切れ80g):2.68g
うなぎ(かば焼)(1/2枚80g):2.29g
イクラ(軍艦巻き2個分20g):0.94g
くるみ(5かけ15g):1.34g

食物アレルギーや食べ物の好き嫌いなどのために食品からのオメガ3系脂肪酸の摂取が難しい場合には、サプリメントを活用するのもひとつの手ですよキラキラ

(さ)

リンク・デ・ダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース
五訂増補 食品成分表2007
簡単!栄養andカロリー計算
 http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/index_gram.html

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