天然甘味料「ステビア」は血糖値を上げにくい?


砂糖や甘味料について関心のある方もいらっしゃるかと思いますので、今回は血糖値を上げにくい注目の天然甘味料「ステビア」について簡単にご紹介したいと思います💡

ステビアとは?

南米のパラグアイとブラジルの国境地帯に自生する多年生キク科植物です。154種以上あるステビア属の中で、甘味料の材料として使用されているのは一種のみであり、「ステビア、レバウディアナ、ベルトニー」と呼ばれています。

甘さは砂糖の200~300倍あり、天然甘味料として様々な商品に使用されています💡

パラグアイでは400年も前からステビアをマテ茶を甘くするために利用されていましたが、パラグアイではステビアの育成に適さなかったため、日本の企業が大規模栽培や品種改良を成功させて世界に先駆けて商業化されたと言われています。

近年、異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなど)の安全性を疑問視する人が増えており、そういった甘味料の代わりにステビアを使用している商品が増えています。

人工甘味料については下記を参照ください。
合成甘味料(人工甘味料)の問題点とは?

ステビアの安全性は?

ステビアに含まれる主な甘み成分はステビオサイドレバウディオサイドAなどのステビオール配糖体であり、食品の甘味料として使用する量では安全だと言われています。

実際に、アメリカではレバウディオサイドAは食品の甘味料としての使用についてはGRAS(一般に安全と認められる食品)に認定され、日本の厚生労働省の調査でも様々な調査結果を受けて食品への添加が認められています。

厚生労働省が平成23年に行った甘味料マーケットバスケット調査結果では、日本人の成人1日当たりのステビア(ステビア抽出物)の平均摂取量は0.387㎎でした。

1日摂取許容量は234㎎であり、そういった意味からも安心です。

しかし、最近はステビアが配合されている食品も増えているため、平成23年よりは1日の摂取量が増えている可能性もあります。

人によってはステビアを摂ることで膨満感悪心ふらつき筋肉痛麻痺などの症状が出る人もいるようですので、そういった症状が出る方はステビアの摂取は控えた方が良さそうです。

また、キク科の植物にアレルギーがある人は、ステビアにアレルギー反応を起こすことがありますのでご注意ください。

ステビアの良い点・好ましくない点

良い点

天然由来の甘味料
砂糖よりも甘い
虫歯の原因にならない
血糖値を上げない
血圧低下作用がある

※血糖降下薬や降圧剤との併用はお勧めできません。

好ましくない点

甘みが強いため使用量の調節が必要
甘みがしつこい
食品添加物としての使用を許可していない国もある

まとめ

ステビアはハーブとして苗も販売されており、自宅でも簡単に育てることができます。葉を煮出してステビアシロップも作れるそうですが、苦みがあるようです。

しかし、最近ではしつこい甘みや苦みが品種改良によって改善されてきているようですので、試してみる価値はありそうですね。

血糖値を上げたくないけど甘いものが食べたい(飲みたい)方にお勧めです😀

(さ)

・日本ステビア工業会 サイト(http://www.stevia.gr.jp/)
・守田化学工業㈱ サイト(http://www.morita-kagaku-kogyo.co.jp/main/html/)
・厚生労働省 サイト(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/qa_shohisya.html)
・額田医学生物学研究所附属病院 サイト(http://www.nukada.or.jp/%E8%96%AC%E8%8D%89%E5%9C%92/%E8%96%AC%E8%8D%89%E5%9C%92%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%93%E3%82%A2/)

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