【論文紹介】肥満者にアスパルテームは勧められない


最近は砂糖が悪者扱いされており、砂糖の代わりに人工甘味料が使われる商品を見かけることが多い気がします汗

人工甘味料は砂糖よりも甘いのに血糖値を上げず、カロリーがゼロであるために、ダイエットをしたい人や糖尿病の人などに勧められることがありますダイエット
しかし、人工甘味料には「空腹感の増加によって食欲アップ」「甘みに対する感覚の鈍化」「依存性」なども指摘され、本当にダイエットに役立つのかは疑問視されていますショック!

今回は、「肥満者とアスパルテーム摂取」について調べている論文をご紹介いたします電気

●肥満者はアスパルテーム摂取で耐糖能低下
ダイエットに役立つとされているアスパルテーム(人工甘味料)が、肥満者に対しては血糖の処理能力に悪影響を与えるかもしれない」という内容のイギリスにあるヨーク大学からの研究報告ですサゲサゲ↓

【目的】
糖尿病は高血糖によって引き起こされる耐糖能異常とインスリン抵抗性を特徴とする代謝障害であり、肥満が大いに関連していると考えられている。
また、砂糖の摂取は肥満の増加と2型糖尿病の発症に関わっていると考えられているため、肥満者や2型糖尿病者は低カロリーで血糖値を上げない人工甘味料を摂ることがある。

しかし、動物実験では人工甘味料の摂取によって体重増加が引き起こされ、腸内細菌の機能や組成に影響を与えることで耐糖能異常を促進させる可能性があると指摘されているドクロ

人においては、長期的な人工甘味料の摂取と耐糖能異常や肥満との関連について調べた研究はほとんどなく、天然の糖と人工甘味料のどちらが2型糖尿病の危険因子であるのかは調べられていない。

そこで、天然の糖と人工甘味料のどちらの摂取が耐糖能とインスリン抵抗性、空腹時血糖、体格指数(BMI)に関連するのかを調べる

【対象】
1988年から1994年に行われた第3次アメリカ健康栄養調査(NHANESⅢ)に参加した中の2型糖尿病と診断されていない40~74歳2,856名の男女。

【方法】
参加者の年齢、性別、病歴、喫煙の有無、食習慣(ショ糖、果糖、アスパルテーム、サッカリンの摂取量を含む)などをアンケートにて調査し、天然の糖(ショ糖または果糖)の摂取量と人工甘味料の摂取の有無でグループ分けした。

そして、血液検査、身体計測、経口ブドウ糖負荷試験などを行い、天然の糖および人工甘味料の摂取と耐糖能、インスリン抵抗性、空腹時血糖、BMIとの関連を調べる

【結果】
人工甘味料を摂っている人はBMIが高い傾向にあり、その割合は女性の方が多かった。

ショ糖の摂取、果糖の摂取が多い人とアスパルテームを摂っている人は有意に若く、サッカリンを摂っている人は有意に高齢であった。

・BMIが増加してもショ糖や果糖の摂取と耐糖能、インスリン抵抗性、空腹時血糖とは有意な関連がなかった

アスパルテームを摂取している場合には、BMIの増加に伴って有意に耐糖能と空腹時血糖に影響を与えた

【まとめ】
肥満者のアスパルテーム摂取は、耐糖能と空腹時血糖に悪影響を及ぼす可能性がある。

<論文要旨>
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-05/yu-ssm052416.php

一般的に、人工甘味料は体内で消化されないと言われていますが、最近では腸内細菌が人工甘味料を分解する可能性が示唆されているようですびっくりびっくり
アスパルテームはアスパラギン酸フェニルアラニンという2種類のアミノ酸でできていますが、分解すると毒性のあるメタノールが発生します。
2016062113
そのため、アスパルテームが腸内細菌によって分解された場合、このメタノールが腸内細菌の状態に影響を与えている可能性もあるのかなはてなマークと思いました汗

なお、この研究結果では痩せている人ではなく肥満者のアスパルテーム摂取に注意が必要だと分かりますが、サッカリンでは特に耐糖能やインスリン抵抗性、空腹時血糖に影響は見らず、これら以外の人工甘味料による糖代謝への影響は分かりませんショック!

しかし、さしあたり肥満者はダイエットのためにとアスパルテームなどの人工甘味料を含むダイエット飲料やダイエット食品を摂るのは控えた方が良さそうですビックリマーク

砂糖の摂り過ぎはもちろんよくありませんが、人工甘味料の摂取にも注意が必要ですね注意

やはりダイエットの基本は食事のバランス運動ですねビックリマーク

 

(さ)

 

<参考>
・リンク・デ・ダイエット(http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=54679&-lay=lay&-Find)

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