有機栽培と自然栽培


食べ物にこだわっている人が増えてきており、農作物については栽培方法で野菜や果物を選ぶという人もいらっしゃいます。

こだわった栽培方法としては「有機栽培」が有名ですが、最近では「自然栽培」で作られた農作物も目にするようになってきました。

今回は、「有機栽培と自然栽培」についてご紹介します。

●有機栽培とは?

有機農法」、「オーガニック」などとも言われ、「化学肥料や農薬を使用しない」ことと「遺伝子組換え技術を利用しない」ことを基本として、環境への負荷をできる限り低減する農業生産をします。
しかし、農薬は全く使用していないわけではなく、除虫菊剤、銅や硫黄を成分とした薬剤、性フェロモン剤など使用できる農薬が定められています。

日本では有機JAS規格があり、JAS規格に適合した農産物でなければ、いくら化学肥料や農薬を使用せずに栽培しても「有機」や「オーガニック」などの表示はできません。

※JAS規格について
正式名称は日本農林規格
品位、成分、性質その他品質に関する規格及び生産の方法に関す る規格があり、品質に関する規格は51品目、197規格、生産方法に関する規格は15品目、17規格が定められている。

 

 

 

●自然栽培とは?

自然農法」とも言われ、一切の肥料や農薬を使用せず、土が本来持っている植物を育む力を重視・尊重した栽培方法です。
自然農法の目的は、生命を生かし、より豊かにしようとする自然の働きを引き出し、永続的な生産を行うことです。

食品の安全性を求める声が高まってきている昨今、農薬や化学肥料が人体や環境に与える影響が広く社会で認識されるようになり、自然農法が注目され始めています。

 

 

●日本の農作物の分類

そも、日本の農作物は法律やガイドラインに従うと「慣行栽培」、「有機栽培」、「特別栽培」の3種類に分類され、表記はその3種類のみ可能です。

慣行栽培は、一般的にスーパーで売られている野菜の育て方で、農薬や化学肥料を用います。
特別栽培は、農薬や肥料などの使用にこだわった栽培方法ですが、有機栽培と名乗ることができない栽培方法です。

そのため、自然農法は特別栽培に分類されます(無農薬や減農薬、無化学肥料、減化学肥料なども特別栽培)。

※ホームページなどで栽培方法についてしっかりと説明し、消費者が納得した上で購入できるようになっていれば「自然栽培」、「天然栽培」などは表示可能。

 

有機栽培や自然栽培の農作物は日本では入手しにくいため、どこで購入したら良いのか困っている方がいらっしゃるかもしれません。

ヘルシーパスでは、ドクターが患者様の栄養指導(健康)のために安心して勧めることができる有機農作物を応援しています。
興味を持っていただけるドクターは、ふるさと21ドクターズにご参加いただき、是非、患者様に紹介してみてください❗

ドクターの「患者さんには信頼できる食材を食べてもらいたい」という想いと、生産者の「安全な食材をお届けしたい」という想いがひとつになり、美しい日本の環境維持につなががることを心より願っています。

 

ドクターからのご紹介で[ドクターコード]をお持ちのお客様(患者様)は、ふるさと21ドクターズページ内の商品がお得にご利用いただけます。

※ドクターからご紹介無い方でもこちらから有機野菜をご購入いただけます。

 

(管理栄養士 さ)

 

<参考>
農林水産省 サイト 特集 有機農業 -循環と共生-(1)
農林水産省 サイト はじめての人のための有機 JAS 規格
農林水産省 サイト 有機農産物の表示概要
農林水産省 サイト 特別栽培農産物に係る表示ガイドライン Q&A
公益財団法人 自然農法国際研究開発センター サイト
自然栽培全国普及会 サイト

食物と栄養素 関連記事もご覧ください

\この記事が気に入ったらフォロー/

Facebook

最新情報をお届けいたします

ヘルシーパスのFacebookはこちら>

関連サイト