グルコン酸亜鉛の「グルコン酸」って何?


前回は、ヘム鉄の「ヘム」って何?と題してヘムの紹介をしました。

今回は、普段のお問合せでもたまに聞かれることのある「グルコン酸亜鉛のグルコン酸とは何か?」についてまとめます💡

グルコン酸亜鉛の「グルコン酸」って何?

グルコン酸は、D-グルコースの1位 のアルデヒド基(-CHO) が酸化されてカルボキシル基(-COOH)となった有機酸です。

軽い酸味があり、ハチミツの中に多く(ハチミツ中の有機酸の約70%)含まれています。
ハチミツ以外では、ローヤルゼリー、大豆、米、しいたけなどの天然の食品、酢、ワイン、味噌、醤油などの発酵食品にも存在しています。

ビフィズス菌を増やす作用がある  ことから、プレバイオティクス素材に分類されています。

グルコン酸が結合した化合物はグルコン酸亜鉛の他にグルコン酸銅、グルコン酸第一鉄、グルコン酸カルシウムなどがあり、これらは食品添加物の指定添加物となっています。
グルコン酸自体も指定添加物であり、酸味料やpH調整剤として用いられます。

 

 

グルコン酸とグルコノラクトン

グルコン酸が脱水するとグルコノラクトン(グルコノデルタラクトン)になります。
逆にグルコノラクトンを水に溶かすと徐々にグルコン酸に変化し、豆乳や牛乳のpHをゆっくりと下げて豆腐やチーズをムラなく均一に凝固させることができます。

また、パン、クッキーなどの焼き上げ工程中に膨張剤の重曹と徐々に反応し、均一な気泡を形成することができます。
そのため、グルコン酸は酸味料としてだけでなく、様々な用途で使われています。

 

 

亜鉛不足について

亜鉛の不足は、食事からの摂取不足、需要の増加、排泄の促進により起こります。
また、亜鉛が添加されていない高カロリー輸液施行時や、経腸栄養施行時などにも不足することがあります。
その他、亜鉛と錯体を形成する薬剤の服用によっても、亜鉛不足が起こることが報告されています。

 

亜鉛不足による症状

・味覚障害
・皮膚炎
・食欲不振
・免疫機能低下
・皮疹
・創傷治癒障害
・慢性下痢
・貧血
・催奇形性
・脱毛
・インポテンス
・男性の性腺機能低下
・体重減少
・精神的無気力

 

小児の亜鉛不足症状

・成長障害
・性腺発育障害

 

 

以上、グルコン酸について紹介しました😀

先日のブログ「平成29年国民健康栄養調査結果のまとめ①」にもあるように、日本人は鉄だけでなく亜鉛の摂取量も不足している年代がとても多いです。

男性では20歳以上の全ての年代で、女性では20~69歳で亜鉛の摂取量が推奨量に満たしていません💦

亜鉛不足による症状で当てはまる項目が多い方は、亜鉛が不足している可能性が多いため、魚介類、牛肉、卵(卵黄)、レバーなどの亜鉛が豊富に含まれる食品を毎日の生活に取り入れて、亜鉛を補給することをお勧めします😃

 

 

(管理栄養士 さ)

 

 

<参考>
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報
一般社団法人 食品添加物協会サイト
KEGGサイト
扶桑化学工業㈱サイト
ミツバチ科学22(4):171-174 HoneybeeScience(2001)
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト
・日本食品標準成分表2015(七訂)


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