花粉症について


近年、数々の花粉症が報告されるようになっており、5人に1人が花粉症であるとも言われています 🤧💦
地域にもよりますが、早い所では1月頃から飛散し始めるため、 早めの対策が必要です!!
今回は「花粉症対策」について紹介します☀

■花粉症の症状と原因

私たちの身体には、害を及ぼす異物が入ってくると、その異物を攻撃して外に追い出そうとする免疫システムが備わっています。
花粉症の場合花粉が鼻や目から体に侵入すると、その刺激で「IgE抗体」という物質がつくられ「マスト細胞(肥満細胞)」に結合し、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの化学物質が分泌されます。
この物質が、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状を起こしているのです。
また、IgE抗体は花粉に接触するたびにつくられるため、少しずつ体内に蓄積されます。花粉症ではなかった人も、蓄積量があるレベルに達すると、花粉症の症状を起こすようになるため油断は禁物です☝🧐

■花粉の飛散時期

花粉症を引き起こす植物は日本で50種類以上あると言われていますが、代表的な原因植物と飛散時期は以下の通りです。

<代表的な原因植物と飛散時期 関東地方>

■花粉症対策に役立つ栄養素

花粉症の完治は難しいとされていますが、以下の栄養素摂取で症状を和らげられる可能性があります 。

●ビタミン D

骨の形成に不可欠な栄養素として知られていますが、近年では免疫力の向上にも効果が期待されています。
花粉に敏感な小児38名にビタミンDを25µg(1000IU)/日、摂取させたところアレルギー性鼻炎(花粉症)の重症度が有意に減少したと報告されています。
Joanna Jerzyńska et al., Arch Med Sci. 2018 Jan ; 14 (1):122-131.

●オメガ3系脂肪酸

オメガ3系脂肪酸には炎症物質の過剰な生産を抑える働きがあります。
しかし、現代の食生活では、オメガ6系脂肪酸の摂取量が増加する一方、オメガ3系脂肪酸の摂取量が少ないことが指摘されています。
花粉症患者において、赤血球膜のオメガ3系脂肪酸が花粉症被患者よりも低いことが分かっており、オメガ3系脂肪酸の摂取が花粉症症状の軽減につながることが期待されています。

●乳酸菌・ビフィズス菌

免疫と腸内環境は強い関わりがあるとされ、腸内環境を整えることで、免疫の正常化が期待できます。
スギ花粉症患者40名を対象とした試験において、Lactobacillus GG ((>1.4 ×10(8)cfu/mL )と L. gasseriTMC0356(>1.0 × 10(8) cfu/mL) 入りの発酵乳を 110 g/ 日、10 週間摂取させたところ、自覚症状の5段階評価(日本アレルギー学会による)で、鼻づまりが 軽減したとされています。
Manabu Kawase et al., Int J Food Microbiol.2009 Jan 15;128(3):429-434.

■花粉症のセルフケア

セルフケアで大切なのは、花粉との接触をできるだけ避けることです😷☀
外出時にマスクや 眼鏡をすることで、花粉症用マスクでは約1/3~1/6花粉症用眼鏡では約1/2~1/3まで花粉との接触を減らせることが分かっています。
また、帰宅後の手洗い、うがい、洗顔や着用する衣類の素材の変更も効果的です!
一方、鼻粘膜の状態を悪化させる要因 である、ストレス・睡眠不足・アルコールの過剰摂取・喫煙などを避けることも有効です✨

 

公益社団法人 全日本病院協会
専門医のためのアレルギー学講座
厚生労働省 花粉症特集
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所

この記事の著者

企画開発部

株式会社ヘルシーパス

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