【論文紹介】高タンパク質でグッスリ睡眠


前回のブログでは、「睡眠不足はお腹が空きやすく不健康な食品を好む」という内容の論文を紹介しました電気

今回は、睡眠関連で「高タンパク質食と睡眠」について調べている論文を紹介したいと思いますにこにこ


●高タンパク質低エネルギー食で睡眠の質が改善
タンパク質が豊富な低エネルギー食で減量すると睡眠の質が向上する」という内容のアメリカにあるパデュー大学の研究者らによる報告ですサゲサゲ↓

【目的】
健康には睡眠がとても重要であり、睡眠時間や睡眠の質、睡眠パターンは肥満や2型糖尿病、循環器疾患、高血圧、脂質代謝などに関わっていると言われている。
また、こういった疾患の罹患率と死亡率は食事の影響を受けており、摂取エネルギーやタンパク質の摂取量による睡眠への影響も指摘されている。

そこで、2つの無作為化介入試験によって中年肥満者の低エネルギー食におけるタンパク質摂取量が睡眠にどのような影響を及ぼすのかを評価する。

【方法・対象】
<試験1>
平均年齢が56歳でBMIが27.0~37.9の14名(男性 3名、女性 11名)にカロリー制限(個々に1日に必要なエネルギー量から-750kcal)されている牛肉と豚肉によるタンパク質が豊富な食事牛豚食)もしくは大豆や豆類によるタンパク質が豊富な食事豆食)を4週間与えた。
タンパク質量は、摂取エネルギー量の10%、20%、30%の3群で、試験の前後でアンケートにて睡眠状態を評価した。(無作為化クロスオーバー試験)

<試験2>
平均年齢が52歳でBMIが25~38の44名(男性 12名、女性 32)に体重1㎏あたり0.8gのタンパク質となる食事(標準食)を3週間与え、その次にエネルギー制限されている普通のタンパク質量の食事コントロール食:0.8g/㎏/日)と高タンパク質量の食事高タンパク質食:1.5g/㎏/日)の群に分け16週間試験を行った。
標準食終了後(試験開始)と試験開始後4週、8週、12週、16週でアンケートにて睡眠状態を評価した。(無作為化二重盲検群間比較試験)

【結果】
<試験1>
牛豚食と豆食で結果に違いはなかった
エネルギー比率10%よりも20%でGSSの睡眠スコアが改善したが、30%でさらに改善することはなかった。
睡眠時間はタンパク質源または摂取量の影響を受けなかった

<試験2>
高タンパク質食群とコントロール食群で体重減少に差はなかった
12週目と16週目で、高タンパク質食群において睡眠スコアが有意に改善した。
コントロール食群では睡眠薬の使用が有意に増加したが、高タンパク質諸侯群では変化がなかった。

【まとめ】
低エネルギーかつ高タンパク質の食事を摂っていると、中年肥満者の睡眠の質が改善される可能性がある。

<論文要旨>
http://ajcn.nutrition.org/content/103/3/766.abstract

ダイエットをする時は、摂取エネルギーを減らすために肉や魚、卵、乳製品などのタンパク質源の摂取を減らしてしまいがちですダウン
しかし、タンパク質の多い食品を中心に摂取量を減らした食事を続けて、肌荒れ髪質の低下風邪をひきやすい免疫力の低下)などの症状を感じたことはありませんかはてなマーク

タンパク質は体(細胞)の材料であり、肌も髪も免疫も維持するためにはタンパク質が必要です ビックリマーク
また、この論文より睡眠にもタンパク質が重要であることが分かります寝

減量をする際には、摂取エネルギー量だけでなく食事の内容にも気を付けたいものです電気

 

(さ)

 

<参考>
・リンク・デ・ダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース(http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=53873&-lay=lay&-Find)