【論文紹介】恐るべき果汁飲料の糖分


コーラなどのジュースは体に悪いから、子供には健康的な100%果汁飲料やスムージを与えている」というご家庭もあるかと思いますジュース
しかし、100%果汁飲料やスムージーも決して健康的な飲み物ではないかもしれませんびっくりびっくり

今回は、「子供向けの果汁飲料に含まれる糖分」について調べている論文をご紹介します電気


●子供向けの果汁飲料に含まれる糖分は多い
子供向けとして売られている果汁飲料に含まれる糖分は容認できないほど多い」という内容のイギリスにあるリバプール大学の研究者らによる報告ですサゲサゲ↓

【目的】
砂糖(遊離糖)は、食事由来の主な虫歯の原因であると考えられている虫歯歯
また、飲料から遊離糖を摂ることで全体的な砂糖の摂取が増加し、より栄養価の高い食物の摂取量が減少してしまうため、体重増加や生活習慣病のリスク上昇を引き起こす可能性がある。

子供の親は、不健康なイメージの砂糖入り炭酸飲料の代わりに健康的なイメージの100%果汁飲料や果汁入り飲料、スムージーなどを子供に与えることがある。
しかし、そういった健康的なイメージの飲料に砂糖入り炭酸飲料と同等かより多く砂糖が含まれていれば、100%果汁飲料や果汁入り飲料、スムージーなどが虫歯の原因になってしまうこともある汗

そこで、子供向けに売られている100%果汁飲料や果汁入り飲料、スムージーに含まれる砂糖、シロップ、ノンカロリー甘味料、果物由来の遊離糖の含有量を調査する。

遊離糖とは…
単糖類(ブドウ糖・果糖など)および二糖類(ショ糖・食卓砂糖など)のことで、人が食品・飲料に添加する糖類の他、ハチミツ・シロップ・果汁・濃縮果汁中に天然に存在しているものをいう。

【方法】
イギリスにある7つの主要なスーパーマーケットで販売されている子供向けの全ての100%果汁飲料や果汁入り飲料、スムージーの砂糖の含有量を調べた
(子供向けに販売されていないスポーツ飲料、アイスティー、砂糖入り炭酸飲料などは除外)

【結果】
・子供向けに21種類の100%果汁飲料、158種類の果汁入り飲料、24種類のスムージーが販売されていた。

・全体の砂糖含有量の平均は100mlあたり7.0gであったのに対し、100%果汁飲料では10.7g果汁入り飲料は5.6gスムージーは13.0gであった。

85商品が少なくとも1パック(200ml)あたり19gの砂糖を含み、イギリスの子供の1日あたりの砂糖摂取量の限度として推められている量を超えていた。

60商品に砂糖(ショ糖)が、65商品にノンカロリー甘味料(アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム)が、5商品には砂糖とノンカロリー甘味料の両方が、7商品にはブドウ糖果糖液糖が含まれていた。

・140商品には砂糖もノンカロリー甘味料も含まれていなかった。

【まとめ】
イギリスにおいて子供向けに販売されている100%果汁飲料や果汁入り飲料、スムージーに含まれる糖分の量は許容できないほど多い

<論文要旨>
http://bmjopen.bmj.com/content/6/3/e010330

これはイギリスで販売されている商品についての調査であるため日本の商品にそのまま当てはめることはできませんが、日本で販売されている商品でも100%果汁飲料には1パック200mlあたり20g以上の炭水化物が含まれているものを見かける機会が多い気がします。
また、砂糖入り炭酸飲料には100mlあたり10g前後の炭水化物が含まれており、100%果汁飲料と炭酸飲料では含まれる砂糖の量にそれほど違いがないようですショック!
ジュースに含まれる炭水化物のほとんどが砂糖(ショ糖)であることが多いです。

さらに、加工食品中に砂糖が「隠れて」いるものが多く、例えば、大さじ1杯分のケチャップには4gの遊離糖類が含まれると言われており、砂糖の補給源が清涼飲料水だけでないことにも注意しないといけません。

また果汁飲料では、果糖ブドウ糖液糖(ブドウ糖化糖液糖)やノンカロリー甘味料である人工甘味料が使用されているものもよく見かけます目
果糖ブドウ糖液糖人工甘味料が配合されているものの方が良いのかというとそういうわけではなく、こういった甘味料も健康への影響が危惧されています(Nutr J. 2015 Oct 16;14:107. ,Pediatr Obes. 2013 Aug;8(4):249-54. ,Nature. 2014 Oct 9;514(7521):181-6.)。

WHOでは成人も子供も遊離糖の摂取量を1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えることを推奨しています。
(子供はもっと少ない方が良い気がしますが…汗
果汁飲料やスムージーはビタミンやミネラルなどが補給できる健康的な飲み物というイメージではなく、炭酸飲料と同様の嗜好品であるという認識が必要かもしれませんねビックリマーク
そして、子供に果汁飲料やスムージーを与える際は量を少なくしたり、水で薄めてからあげるのがお勧めですにこにこ

 

(さ)

 

<参考>
・リンク・デ・ダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース(http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=53828&-lay=lay&-Find)
・食品安全委員会サイト(https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04220570294)


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