【論文紹介】プレバイオティクスの摂取は質より量??


プレバイオティクスは、短鎖脂肪酸の生成や有用菌の増加を促すような効果が期待できます!
今回「プレバイオティクスはどんな種類を摂るかよりも、習慣的に摂取量が増えることで良い効果をもたらす」という論文を見つけたので、こちらを紹介します🧐✨

さまざまなプレバイオティクスに対する微生物叢の反応と習慣的な繊維摂取

短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が作る、酪酸、プロピオン酸、酢酸などの有機酸のことです。
特に酪酸は腸上皮細胞の最も重要なエネルギー源であり、胃腸のバリア機能の向上や、抗炎症作用など優れた生理効果を発揮します。
短鎖脂肪酸は有用性が高いものの、臭いや味などから摂取することが困難なため、もともと体内にいる腸内細菌に短鎖脂肪酸を作らせる(発酵させる)ことが有効であると考えられています。
今回は、短鎖脂肪酸生成に必要なプレバイオティクスを3種類用いて体にどんな効果をもたらすか研究しました。

プレバイオティクスとは

英国の微生物学者によって提唱された用語で、プロバイオティクスが微生物を指すのに対してプレバイオティクスは、下記のような条件を満たす食品成分を指します。

①消化管上部で分解・吸収されない
②大腸に共生する有益な細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進する
③大腸の腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持する
④人の健康の増進維持に役立つ

現在までに、オリゴ糖や食物繊維などがプレバイオティクスとしての要件を満たす食品成分として認められています。

方法

28名の健康な人を対象に、クロスオーバー試験によって、3種類のプレバイオティクス(イヌリン(9g/日)、デキストリン(9g/日)、ガラクトオリゴ糖(3.6g/日))のサプリメントの効果を調べました。
3種類をランダムに順番で、各々の間に1週間の休みを入れて1週間ずつ摂取してもらい、便の採取や自己管理型食事評価ツールなどを用いて全体を評価しました。

Zachary C. Holmes et al.,Microbiome volume 10, Article number: 114 (2022) 図1を筆者一部修正

結果

3種類のサプリメントの種類に関係なく、個々のおなかの調子やプレバイオティクスの摂取する習慣などによって短鎖脂肪酸の生成量が異なることがわかりました。
研究開始前からプレバイオティクスの摂取量が少なかった参加者は、短鎖脂肪酸の生成が多く副作用(腹痛、膨満感、鼓腸など)もみられ、プレバイオティクスを摂取する習慣があった参加者は、腸内細菌叢の変化が少なかったです。※

※プレバイオティクスを摂取する習慣があった参加者の生成能力が低いのではなく、実験にないプレバイオティクスを利用するさらなる力を持っているからだと予想。

またどの研究も、プレバイオティクスサプリメントの種類で結果に大きな違いはなく、それらは互換性があるように見えたと研究者はコメントしています。

まとめ

当社ではプロバイオティクスに関しては、いろんな種類を摂ることで相乗効果が期待できると考えており、1つの菌に限らずバランスよく摂るようにおすすめをしています。
しかし、プレバイオティクスに関してはいろんな種類を摂るより摂取する量が大切なことがわかりました💡
また、研究結果にもありますが、普段プレバイオティクスを摂る習慣がない人は副作用(腹痛、膨満感、鼓腸など)が出やすいとされています💦💦
いきなりたくさん摂取すると副作用が出る可能性があるので「最近食物繊維摂れていないな」と感じた方は、少量から徐々に量を増やしてみてください!

Zachary C. Holmes et al.,Microbiome volume 10, Article number: 114 (2022) 

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ヤクルト中央研究所

この記事の著者

ゆーみん

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス 企画開発部 / ためになる栄養講座・ブログ・お問い合わせ担当

自分自身のアレルギーと偏食がきっかけで管理栄養士を志向。大学卒業後は給食委託会社に就職し介護食からスポーツ栄養まで幅広い食に従事。

読んでいただいた皆さんに「ためになった」「面白かった」と思っていただけるようなブログづくりを心掛けています。

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