
女性の更年期障害は有名ですが、男性にも更年期障害があることをご存じですか?
性ホルモンが乱れ、知らず知らずのうちに不調になっているかもしれません💦
今回は「男性更年期障害」について紹介します。
目次
男性更年期障害とは?
40歳を過ぎた頃から見られる、様々な不調や情緒不安定などの症状をまとめて更年期障害と呼び、男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因と言われています。
女性の更年期障害は、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少する閉経前後のおよそ10年間に起こり、閉経後は徐々に慣れて症状は治まっていきます。
しかし、男性の場合、テストステロンなどの男性ホルモンは一般的に中年以降加齢とともに緩やかに減少しますが、発症時期が一定しないためいつ起こってもおかしくはありません。
男性更年期障害の症状
男性更年期障害の症状は、精神症状、身体症状に関する症状に大別され、主な症状については以下の通りです。
精神症状
■健康感の減少
■不安
■いらいら
■うつ
■不眠
■集中力の低下
■記憶力の低下
■性欲の減少
身体症状
■筋力低下、筋肉痛
■疲労感
■ほてり、発汗
■頭痛、めまい、耳鳴り
■性機能低下
■頻尿
■Morning erectionの消失
このような症状により「うつ病」と診断されてしまうこともあるそうです。
しかし男性更年期障害の場合は、テストステロンなどの男性ホルモンの分泌異常が主な原因のため、お薬を服用しても効果が見られず、処方薬が増えるというケースも多いようです😦💭
抗うつ薬の中には、テストステロンの分泌を低下させる薬もあるようです。
テストステロンの分泌量については、泌尿器科などで採血をするとすぐにわかるので、症状が当てはまる場合には専門医にご相談下さい!!
改善効果が期待できる栄養素
ホルモンの分泌には「ストレスをためない」や「十分な睡眠をとる」、「適度な運動をするぶ」など生活習慣を見直していただく必要もあります。
また、テストステロンの分泌を促進したり、テストステロンに似た働きをする成分が多く含まれる食品や栄養素の摂取が役立つ可能性があります。
抗酸化作用のある栄養素
テストステロンを作る精巣は活性酸素による酸化に弱いため、抗酸化作用のある栄養素をバランスよく摂取することをお勧めします。
〈抗酸化作用のある栄養素〉
ビタミンA・ビタミンE・ビタミンC・ピクノジェノール®・CoQ10など
亜鉛
亜鉛は免疫機能や細胞分裂など身体の重要な機能に多く関わっており、テストステロンの生成量にも深く関係しています。
レスベラトロール
男性更年期障害の症状でもあるEDや男性型脱毛症などの原因となる、ジヒドロテストステロンを生成する、5α還元酵素を阻害するといわれています。
また、テストステロンの働きを担い、体のしなやかさや男性機能を保つ一酸化窒素の生成にも必要な栄養素です。
たんぱく質
たんぱく質は男性ホルモンの材料として重要であり、適切な摂取は筋量増加も期待できます。
また、ニンニクやニラ・ネギ・アボカド・人参・山芋などは、たんぱく質とともに摂ると男性ホルモン増強作用など相乗効果が期待できる食材です。
まとめ
いつまでもバリバリ働きたい男性にはよりテストステロンなどの男性ホルモンの分泌が重要になります。
参考になりそうな文献を探しているときに「おーい、お茶テスト」というものを見つけました。
これは夫婦の大まかなテストステロンの量と力関係をはかるテストらしいのですが、
奥さんや彼女に「おーい、お茶!」と叫んだ時に、相手が「どうぞ」とお茶を用意してくれたら自分の方がテストステロンの量が多いそうです。
逆に文句を言われたり、自分で相手のお茶を入れている場合はテストステロンの量が同じだったり、少ない場合があるようです😅💦
真偽は定かではありませんが、勇気があれば試してみてはいかがでしょうか👨🍵👩?
日本内科学会雑誌 第102巻 第 4 号・平成25年 4 月10日
堀江 重郎 うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい 東洋経済新報社 2016年7月28日
ゆーみん
管理栄養士