
とうもろこしの旬は7月~10月ですが、冷凍や缶詰のものが多く出回っているので、年中楽しめる万能野菜です。
ちなみにトウモロコシの粒は必ず偶数ってご存知でしょうか?
今回は、旬の『トウモロコシ』について紹介します🌽!
目次
トウモロコシってどんな野菜?
米や小麦と並ぶ世界三大穀物のひとつであるトウモロコシは、探検家・コロンブスがヨーロッパに持ち帰り、世界各地で栽培されるようになりました🌽✨
日本に渡来したのは16世紀ですが、明治時代の北海道開拓を機に本格的な栽培が始まりました。
とうもろこしにはスイートコーン(甘味種)をはじめ、硬粒種(フリント種)、もちのような粘りのある糯(もち)種(ワキシーコーン)、ポップコーンの原料になる爆裂種や、コーンスターチなどでんぷんを利用する穀物種、家畜の肥料になるものなどさまざまな品種があります。
主な産地と旬は以下のとおりです。
日本でなじみのあるスイートコーン(甘味種)には粒の色によってイエロー種、バイカラー種、ホワイト種の3種類あり、
近年では、メロンよりも甘い品種もスーパーで見られるようになっています🍈😳
トウモロコシの栄養素
日本で特食卓に上がるスイートコーン(甘味種)の特徴的な成分としては、次のようなものがあります。(可食部100g当たり)
葉酸(95μg)
ビタミンB12とともに赤血球を作るので「造血のビタミン」といわれています!
また、細胞の生産や再生を助けることから、からだの発育にも重要なビタミンともいえます。
ビタミンC(8mg)
アスコルビン酸ともいわれ、骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必須の化合物です。
また、トウモロコシには鉄(可食部100g当たり0.8㎎)が含まれています。
鉄は単体で摂るより、ビタミンCと一緒に摂るとより吸収が良くなるといわれているため、美容目的ではもちろん、貧血が気になる方にもおすすめです💉
亜鉛(1mg)
多くの酵素に含まれ、遺伝子発現、たんぱく質合成など、細胞の成長と分化の役割を果たしています!
不足により、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られ、近年日本では、若年成人女性において味覚機能の低下と低亜鉛状態との関連が報告されています💦
食物繊維(3mg)
食物繊維も沢山含まれています。
水溶性食物繊維は整腸作用があるので、便秘予防に効果があります。
また、最近では、心筋梗塞、糖尿病、肥満などの生活習慣病の予防に役立つこともわかってきています!
【豆知識】缶詰や冷凍のトウモロコシの栄養価は?
缶詰や冷凍のトウモロコシは年中スーパーなどで購入できるため便利ですが、栄養価は意外と低いことがあります。
せっかく食べるなら、栄養価が高い生のトウモロコシを選びたいですね。
食品名 |
トウモロコシ 生 |
トウモロコシ 缶詰 ホールカーネルスタイル |
トウモロコシ 冷凍 |
|
---|---|---|---|---|
エネルギー |
kcal |
92 |
82 |
98 |
たんぱく質 |
g |
3.6 |
2.3 |
2.9 |
脂 質 |
g |
1.7 |
0.5 |
1.3 |
炭水化物 |
g |
16.8 |
17.8 |
19.8 |
食物繊維総量 |
g |
3 |
3.3 |
4.8 |
カルシウム |
mg |
3 |
2 |
3 |
マグネシウム |
mg |
37 |
13 |
23 |
鉄 |
mg |
0.8 |
0.4 |
0.3 |
亜鉛 |
mg |
1 |
0.6 |
0.5 |
銅 |
mg |
0.1 |
0.04 |
0.04 |
ナイアシン当量 |
mg |
2.8 |
1.1 |
2.2 |
葉酸 |
µg |
95 |
18 |
57 |
ビタミンC |
mg |
8 |
2 |
4 |
おすすめの保存方法とおいしいトウモロコシの見分け方
保存方法
トウモロコシは収穫と共にどんどん味が落ちてしまいます↘↘↘
買ったらすぐに食べるようにしましょう!
すぐに食べないときは、加熱してから冷凍保存がおすすめです。
見分け方
ひげの分量が多く、茶色いひげほど成熟度が高いので甘みも強いです。
とうもろこしを包む葉が鮮やかなものほど鮮度が高いとされています。
まとめ
今が旬のトウモロコシですが、サプリメントの原料としても使われています。
当社でもビタミンCやアミノ酸の原料はトウモロコシが起源原料となっており、なじみ深い食材です😳✨
野菜の中ではカロリーが高めですが、穀類の代わりやおやつとして栄養価の高いトウモロコシと置き換えることで余分な糖質や脂質の摂取を避けることができます。
冷凍保存も可能なので多めに購入し、冬に備えるのもおすすめです❄!
ゆーみん
管理栄養士