サプリメントの危険性について


健康づくりにおいては、バランスの取れた食生活を送ることが大切です🌼
その上で、健康食品やサプリメントを摂取している方も多いのではないでしょうか?
医薬品と比較すると手軽に購入できる半面、安全性や性能の担保、得られる情報が不十分な場合があるため、摂取の際には注意が必要な場合があります。
今回は「サプリメントの危険性」について紹介します!

健康食品やサプリメント摂取のリスク

サプリメントは、基本的にはビタミンやミネラルが原料であることが多いため、摂取目安量を守っていれば安全なものが多いです!
しかし、中には普段摂取しないような成分を含んでいたり、栄養成分の濃縮により過剰摂取のリスクがあるなど、私たちの身体に影響を及ぼす可能性もあります。
また、医薬品の添付文書のような詳細な情報がないこともあるため、サプリメントに潜むリスクについて十分に理解していただくことが重要です🧐

医薬品成分の混入

サプリメントは法的には「食品」であるため、医薬品に該当する成分を配合したり、医薬品と紛らわしい広告や表示をすることは薬機法に違反します。

【番外編①】薬機法って何?
医薬品等の製造や販売などに関するルールを定め、保健衛生の向上を図ることを目的とした法律です。
健康食品やサプリメントは一般食品と同じ分類となり、「病気の改善」や「健康になる」、「服用の指定(食後に〇カプセル服用など)」などの表現を使うと薬事法違反となります。
(詳しくはこちら:【パッケージ編】薬機法(旧薬事法)

実際に不適切な製品が市場に出回っていることも少なくはありません💦
東京都の健康食品試買調査(令和3年度)では、販売店で購入した製品の46品目中24品目に、インターネット等の通信販売で購入した製品の80品目中78品目に不適正な表示・広告がみられたそうです。
また、3製品から医薬品成分を検出したとの報告もありました💊

近年話題になったものでは、健康茶にステロイドが混入していたケースがあります。
この製品はTVや動画配信サイトでのインフルエンサーの紹介から評判が広まったようで、国民生活センターは、医療機関を受診した患者が飲用していた健康茶に医薬品成分であるステロイドが混入していたことを公表しています。
ステロイドは長期使用により、免疫力の低下、骨密度減少、血糖値上昇、消化管潰瘍などの副作用を起こす危険性があります。

食経験のある素材も安心できない!?

私たちが古くから食品として利用している成分であっても、摂取方法や量によってはリスクが生じる可能性があります。
例えば、マレーシア原産の野菜である「アマメシバ」は、沖縄が主要な生産地となっており、天ぷらや炒め物として摂取されていますが、食品衛生法第4条の2第2項の規定に基づき、粉末、錠剤、カプセル剤、液剤等の剤型の加工食品として販売することは禁止されています。
厚生労働省によると、アマメシバの粉末を摂取していた3名に閉塞性細気管支炎が発症したことが報告されています。
サプリメントや健康食品は、栄養成分を濃縮していたり、ジュースなどで大量に摂取しやすい形状が市場に流通しているため、食経験がある素材だからといっても、注意が必要な場合があります。

サプリメントとドーピング問題

アスリートのドーピングは、競技能力を高める手段として用いられ、度々問題になります。

【番外編②】ドーピングって何?
「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為」のことをドーピングと言います。
第二次世界大戦 中の兵士に利用 した薬物使用による戦闘能力向上の手法が、戦後のスポーツ界に援用され、競技能力を向上するひとつの手段になっていましたが、1960年にオリンピック史上初めて死者が出たことがきっかけとなり、1968年 の冬季 ・夏季オリンピックからドーピングはルールとして禁止されています。
ドーピングはフェアプレイの精神に反しますし、アスリート自身に健康被害が及ぶ可能性も考えられます。
もし、違反が確定した場合は成績の剥奪や資格停止により一定期間のスポーツ活動ができなくなるなど、重大なペナルティが課されます。

サプリメントもドーピングと無関係ではありません。
サプリメントによるドーピングでは、不注意や事故による「うっかりドーピング」が多いとされています。
医薬品と異なり、サプリメントや健康食品は、すべての製品で厳格な品質管理がなされているとは限りません。
研究によると、3,132種類のサプリメント中、875種類(28%)に表記されていない成分(シブトラミンやアナボリックアンドロゲンステロイド等※)が含まれていたことが報告されています。
この数字を見ると、サプリメントを利用するアスリートは常にドーピングのリスクに晒されていると考えられます。
最近では、アンチ・ドーピング認証を受けた製品も出ていますので、ドーピング検査を受ける可能性のあるアスリートは認証製品を利用することをおすすめいたします!

※シブトラミン:肥満症の治療に用いられる成分
 アナボリックステロイド:たんぱく同化作用を有する成分

まとめ

サプリメントや健康食品はあくまでも食品であり、医薬品レベルでの管理がなされているとは限りません。
そのため、コストや性能だけでなく、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です!
「GMPの認証を受けた工場で製造されているか」や、アスリートであれば「アンチ・ドーピング認証を受けた製品なのか」など、自身で情報を集めて購入を検討してみてください。

独立行政法人国民生活センター ホームページ

厚生労働省ホームページ

Kozhuharov, V. R., Ivanov, K., & Ivanova, S. (2022). Dietary Supplements as Source of Unintentional Doping. BioMed research international, 8387271. 

厚生労働省:健康食品による健康被害の未然防止と拡大防止 に向けて

竹村 瑞穂et al.;ス ポ ー ツ 教 育 学 研 究 2008. Vol. 28, No. 1, pp. 13-23

スポーツ庁ホームページ

公共財団法人日本アンチ・ドーピング機構 JADA

この記事の著者

ゆーみん

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス 企画開発部 / ためになる栄養講座・ブログ・お問い合わせ担当

自分自身のアレルギーと偏食がきっかけで管理栄養士を志向。大学卒業後は給食委託会社に就職し介護食からスポーツ栄養まで幅広い食に従事。

読んでいただいた皆さんに「ためになった」「面白かった」と思っていただけるようなブログづくりを心掛けています。

自己紹介ブログ ⇒ 新しいメンバーの自己紹介(管理栄養士:荒木)

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