【論文紹介】乳児期からピーナツを食べるべき?


最近、子どもの食物アレルギーについて気にされているお母さんが多いですね親子

現在では、「アレルギーの原因となりやすい食べ物は、できるだけ成長してから食べさせる」というのが常識です。
しかし、先日その常識を覆すような論文を発見しましたので、今回はその論文について簡単にご紹介しますblush


strong>●ピーナッツアレルギーとピーナッツを食べ始める時期
ピーナッツアレルギーのリスクが高い乳児では、ピーナッツを生後11か月以内に食べ始めることで5歳時点のピーナッツアレルギー発症を抑えることができる」というイギリスのキングス・カレッジ・ロンドンからの報告ですサゲサゲ↓

【目的】
西欧諸国の子どもの間ではピーナッツアレルギーはこの10年で2倍になり、その割合は1.4~3.0%に達しており、これは西欧諸国だけでなくアフリカやアジアでもみられ始めている。
そして、ピーナッツアレルギーは食物アレルギーによるアナフィラキシーそれによる死亡の主要な原因であり、食物アレルギーに対する患者とその家族にかなりの心理社会的および経済的負担を強いる。

本研究では、「ピーナッツを食べるのと避けるのではどちらがピーナッツアレルギー予防に効果的なのか」を探る。

【被験者】
対象は、ひどい湿疹卵アレルギーのどちらかまたは一方があって、ピーナッツアレルギーのリスクが高いと判定された生後4~11か月の子ども640人

【方法】
試験に参加した子どもは、食物アレルギーを調べる皮膚テストであるプリックテストでピーナッツアレルギーの有無を調べ、アレルギーありとなしの2つのグループに分けた。
各グループにおいて、ピーナッツ摂取群には、ピーナッツを含む食品(バンバと呼ばれるイスラエルのスナック菓子)を食べてもらい、非摂取群には5歳までピーナッツを食べないでいてもらう内容でランダム化比較臨床試験を行った。

なお、ピーナッツを食べたかどうかについては、定期的な食事摂取頻度調査家庭のピーナッツ摂取状況により評価している。

【結果】
ピーナッツアレルギーに陰性反応が出た530人の子どもでは、5歳になった時のピーナッツアレルギーの保有率は、ピーナッツを食べていた子どもでは1.9%だったのに対し、食べなかった子どもでは13.7%と有意に高かった。
ピーナッツアレルギーに陽性反応が出た子ども98人では、食べた子どもは10.6%だったのに対し、食べなかった子どもは35.3%であり、どちらのグループもピーナッツを食べなかった子どもの方が有意にピーナッツアレルギーになりやすかった

●ブリックテスト陰性グループ(530人)
<5歳時アレルギー保有率>
ピーナッツ食べた子ども 1.9%
ピーナッツ食べなかったこども 13.7%

●ブリックテスト陽性グループ (98人)
<5歳時アレルギー保有率>
ピーナッツ食べた子ども 10.6%
ピーナッツ食べなかったこども 35.3%

本研究でピーナッツを早期に食べさせることでピーナッツアレルギーのリスクが高い子どもたちの間でピーナッツアレルギーの発症の頻度を減少ダウンさせ、ピーナッツに対する免疫応答が調節されることが分かった。

<論文>
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1414850#t=articleBackground

この結果を見る限りでは、子どものピーナッツアレルギーが心配だからと大きくなるまで食べさせないよりは、早めの段階で少し与えてみた方が良さそうですねbulb

しかし、この試験ではプラセボ投与試験が行われておらず、試験の初期に激しいピーナッツアレルギーを発症した子どもは含まれておらず、このような子どもにおける早期のピーナッツ摂取の安全性と有効性は分かっていません。

湿疹や卵アレルギーのある子どもの場合は、ピーナッツが含まれる食品を食べさせる前にアレルギー専門医や小児科医に相談した方が良さそうですビックリマーク

  

(さ)

  

<参考>
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