カシス種子オイルって何?


食用油には、なたね油、大豆油、ごま油、オリーブオイル、亜麻仁油、魚油など様々な種類がありますが、皆さんはカシス種子オイルという油をご存知でしょうかquestion

今回は、あまり馴染みがない「カシス種子オイル」についてまとめたいと思いますbulb

 

 

●カシス種子オイルって何?
カシスは、日本ではクロスグリ(クロフサスグリ)とも呼ばれる果物ですカシス
そのカシスの種子から抽出した油がカシス種子オイルであり、オメガ3系脂肪酸に分類されるα(アルファ)-リノレン酸オメガ6系脂肪酸に分類されるγ(ガンマ)-リノレン酸バランス良く含まれていますthumbsup
α-リノレン酸、γ-リノレン酸は共に体に必要な必須脂肪酸です。

20170131 カシス種子オイル(カシス)

 

●脂肪酸って何?
油脂は「グリセリン」と「脂肪酸」からできており、グリセリンについている脂肪酸の種類によって常温で固形の「」や常温で液体の「」に分けられます。。
脂肪酸の種類には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があり、飽和脂肪酸が多いと脂に、不飽和脂肪酸が多いと油になります。
そしてさらに、不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分類されます。

20170131 カシス種子オイル(油脂)

20170131 カシス種子オイル(脂肪酸分類)
なお、α-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)やγ-リノレン酸(オメガ6系脂肪酸)は多価不飽和脂肪酸の仲間です。

 

●α-リノレン酸とγ-リノレン酸の働きと効果
α-リノレン酸とγ-リノレン酸は、体の働きを調節するホルモンの材料となり、「血圧を下げる」、「血液凝固を防ぐ」、「炎症を抑える」などの様々な働きをします。
しかし、通常の食事では不足しがちであり、補給することで以下のような効果が期待されますarrow_double_down

【α-リノレン酸の効果】
・心臓病および心臓発作の予防
・アテローム性(粥状)動脈硬化症のリスクの低下
・高血圧症のリスク低下
・肺炎のリスク低下
・アトピー性皮膚疾患の改善
・骨粗鬆症の予防 など

【γ-リノレン酸】
・アトピーなどのアレルギー性皮膚疾患の予防
・月経前症候群(PMS)の緩和
・高血圧症の予防
・関節リウマチの改善
・体重増加の抑制
・女性の抜け毛と毛髪状態の改善
・ドライアイの症状緩和
・糖尿病性神経障害の悪化予防 など

α-リノレン酸とγ-リノレン酸をバランスよく摂ることで、よりよい効果が期待できます。
実際に、魚油(EPA、DHA含有)とカシス種子オイルを配合したサプリメントを4か月間摂った場合、血管の状態(FMD:血管内皮機能)の改善中性脂肪低下血中のEPAやDHAの増加傾向がみられました。

 

オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸は注目eyes されていますが、オメガ6系脂肪酸であるγ-リノレン酸は摂りたくないという方もいらっしゃるかもしれないですねsweat_drops
ちなみに、上記のヒト試験を行った際に血液中のアラキドン酸(オメガ6系脂肪酸からできる炎症を引き起こしやすい物質)も測定していますが、カシス種子オイル含有サプリメントを摂ってもアラキドン酸が増加することはありませんでしたsmile

果物や果汁としてカシスを摂ることはあっても、普通に生活をしていてカシス種子オイルを摂ることはなかなか難しいため、興味のある方はカシス種子オイル含有サプリメントを摂ってみるのもお勧めですblush

 

(さ)

 

<参考>
・農林水産省サイト(http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1201/a03.html
・青森中央短期大学サイト(http://www.chutan.ac.jp/wp-content/uploads/shokuiku_text2015.pdf
・国立健康・栄養研究所サイト(https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail561.htmlhttps://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail563.html
・ナチュラルメディシン・データベース 健康食品・サプリメント[成分]のすべて
・イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書29版
・日本小児アレルギー学会誌Vol.6(1992)No.3 P87-91
・Just the Berries PD資料
・Nutrition.2011 Nov-Dec;27(11-12):1101-7
・J Nutr.2007 Jun;137(6):1430-5

栄養素の成分や働き 関連記事もご覧ください

\この記事が気に入ったらフォロー/

Facebook

最新情報をお届けいたします