意外と知らない血液型(基礎編)


皆さん血液型を気にしたことありますか?
血液型は赤血球の表面にある抗原によって決まり、遺伝や輸血、法医学などの分野で大変重要になっています。

数多くある血液型の中でも今回は、特に輸血に重要なABO血液型、Rh血液型についてご紹介します💉🏥

代表的な血液型

ABO血液型

メジャーな血液型で、「A型は●●、B型は●●」などの性格判断などにも使われています。

ABO血液型では、A型、B型、O型、AB型の4つに分けられ、赤血球(抗原)血清(抗体)の検査によって血液型が決まります。(表1)

表1 ABO血液型の分類


輸血の際に、抗原と抗体の組合せを間違えると、抗体が攻撃(赤血球を破壊)し、重い副作用が起こります。

こういった間違いを生まないために、ABO血液型は存在します!

また、日本ではA型が一番多いですが、世界でみるとO型が一番多いようです☝
国によっては、A型が少数の国やAB型がいない国なんかもあるみたいです🙄💥

Rh血液型

血液検査の時や血液型を記入する際「Rh+・Rh-」が記載されていたことはありませんか?

Rh血液型には数多くの抗原がありますが、中でもD抗原を持つ人をRh+持たない人をRh-と言います。

日本人にはRh-の人は非常に少なく、200人に1人程度しかいないそうですが、
もしRh-の人がRh+の血液を輸血された場合、こちらも重い副作用が起こります。
そのため通常Rh-の人にはRh-の血液しか輸血することはできません。

親と子の血液型の組み合わせ

中学校の理科で、メンデルの遺伝の法則を学んだと思いますが、血液型もこのメンデルの遺伝の法則に従って遺伝します。(表2)

表2 親と子の血液型の組み合わせ(ABO血液型)

    • ●:あり得る ×:あり得ない

(同一染色体上にAとBの遺伝子が含まれる場合がまれにあるため、片親がAB型もしくはO型でありながらO型やAB型の子が生まれる場合があります。)

 

また、Rh血液型も親から遺伝するとされています。

まとめ

最近初めて献血に行き、血液型について気になったのでまとめてみました💡

自分のABO血液型は知っていても、Rh血液型については知らない方も多いと思います。
自分自身や大切な人の万が一に備えて、自分の血液型について把握しておきましょう!

余談ですが、今では血液型ハラスメントというものもあるそうです。
なんでもハラスメントにしすぎだと思いますが、血液型で性格を判断するのはやめた方がいいですね😓💦(笑)

次回は血液型ごとにかかりやすい疾患についてご紹介する予定です。お楽しみに!

 

この記事の著者

ゆーみん

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス 企画開発部 / ためになる栄養講座・ブログ・お問い合わせ担当

自分自身のアレルギーと偏食がきっかけで管理栄養士を志向。大学卒業後は給食委託会社に就職し介護食からスポーツ栄養まで幅広い食に従事。

読んでいただいた皆さんに「ためになった」「面白かった」と思っていただけるようなブログづくりを心掛けています。

自己紹介ブログ ⇒ 新しいメンバーの自己紹介(管理栄養士:荒木)

 

 

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