
腸内には1,000種類以上、100兆個、重さにして1.5〜2kgの細菌が生息しているといわれています。
今回は、「ビフィズス菌の有用性や、乳酸菌と異なる点」を紹介します!
ビフィズス菌ってなに?
ヒトの大腸には約1,000種類、100兆個にも及ぶ腸内細菌が棲息しており、ビフィズス菌は善玉菌の代表格です🏆
V字やY字状に枝分かれした独特な形状を持つことから、ラテン語で「二つに分れる」を意味するbifidus(ビフィドゥス)と命名されており、酸素を嫌う菌(偏性嫌気性)としても有名です。
ビフィズス菌が生成する乳酸・酢酸などは腸内を酸性に保ち、食中毒菌や病原菌による感染の予防、発がん性をもつ腐敗物の産生抑制、免疫力向上、ビタミンB群の産生などにかかわりがあります✨
ビフィズス菌と乳酸菌の違い
ビフィズス菌と乳酸菌は善玉菌としてひとくくりにされがちですが、実は全く異なる菌です!
また、ビフィズス菌はエサである食物繊維やオリゴ糖などを分解すると乳酸だけでなく酢酸(短鎖脂肪酸)も産生します。
短鎖脂肪酸の代表的な働きは以下のとおりです。
・悪玉菌の働きと増殖を抑える
・大腸の働きを活発にして、便通を改善する
・免疫反応を制御する
・血糖値をコントロールする
・脂肪の蓄積を抑制し、太りにくい体質にする
60代以降の方のビフィズス菌は年齢とともに減少する一方、大腸菌などが加齢とともに増加するといわれています💦
摂取したビフィズス菌が腸内で定着する事は少ないようですが、腸内を通過しながら良い働きをすると考えられることから、継続して摂取することが大切です。
ビフィズス菌の効果
●スギ花粉の症状緩和
スギ花粉症をもつ12名に対し、ビフィズス菌(B.longum)500億個/日を4週間にわたって2回/日摂取したところ、眼症状スコアが有意に減少した。
また、スギ花粉曝露後の遅発性症状を評価したところ、普段の活動における妨害スコアが有意に低かった(Jin Zhong Xiao et al., Allergol Int. 2007 Mar;56(1):67-75)。
●インフルエンザ予防
高齢者27名(平均年齢86.7歳)にビフィズス菌(B.longum)1,000億個/日を5週間摂取(3週目にインフルエンザワクチン摂取)したところ、インフルエンザに罹患した割合、発熱した割合ともにプラセボより有意に低かった。
NK細胞活性および好中球の殺菌活性は摂取後5週目で有意に高くなった(Kazuyoshi Namba el al., J Alzheimers Dis. 2020; 77(1): 139–147)。
●高齢者の認知機能改善
軽度認知障害をもつ患者(50~79歳、79名)に対し、ビフィズス菌(B.breve) 200億個/日を16週間摂取したところ、RBANS(日本語版神経心理テスト)/JMCIS(日本語版MCI スクリーンテスト)の合計スコアが有意に改善され、とくに前者では即時記憶、視空間/構造スコア、遅延記憶が有意に改善した(Jin Zhong Xiao et al., J Alzheimers Dis. 2020; 77(1): 139–147)。
●抗肥満効果
成人80名に対し、ビフィズス菌(B.breve)200億個入りカプセルを12週間摂取したところ、内臓脂肪面積で変化はみられなかったが、体脂肪量と体脂肪率は、8週目と12週目で 有意に低くなった(Junichi Minami et al., Biosci Microbiota Food Health. 2018; 37(3): 67–75)。
●乳児のアトピー性皮膚炎
ミルクアレルギーによるアトピー性皮膚炎の乳児15名に対し、ビフィズス菌(B.breve)を50億個/日または150億個/日(50億個×3回)摂取したところ、腸内のビフィズス菌の占有率が高くなり、アトピー性皮膚炎の症状が緩和された。(服部 和裕,アレルギー 52 (1),20-30,2003)。
まとめ
ビフィズス菌についてまとめてみましたが、ビフィズス菌のエビデンス量に驚きました👀!
今回載せることのできなかったエビデンスは、また次回ご紹介します💡
また、腸内環境を整えるには、毎日継続して摂ることが大事です。
健康食品で簡単に摂取することも可能ですが、まずは毎日の食生活を見直してみてはいかがでしょうか?
【気になる菌シリーズ】
・アッカーマンシア・ムシニフィラについて
・有胞子乳酸菌について
・納豆菌について
e-ヘルスネット
森永乳業のビフィズス菌冊子(2011.10版)
人の健康は腸内細菌で決まる!光岡知足著(技術評論社)








ゆーみん
管理栄養士